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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

完走!京都木津川マラソン

昨日の2月1日(日)、念願だったフルマラソンで完走することができた。

2008年のNew Year Resolution (新年の誓い)で、フルマラソンに
挑戦し年内に完走を目指すと宣言したのにも拘らず、初挑戦の11月の
「福知山マラソン」で無念の(?)失格。・・・詳細は昨年11月のブログを
読んでください。

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文字通りリベンジで参加した「京都木津川マラソン」は、今年で26回目。
参加者も遂に5000名を突破する関西屈指の大会の一つになった。

木津川(きづがわ)は三重県の青山高原に源流があり、途中桂川等の
支流と合流し淀川を経て大阪湾に注ぐ。
流域には後醍醐天皇の御在所跡のある笠置(かさぎ)山、忍者で有名な
伊賀上野の里、俳聖松尾芭蕉の多くの碑が残るなど、歴史を感じさせる
河川だ。

水量が豊富な為往事は水運も盛んだったようで、船着場の跡地が
点在する。
途中の上津屋橋は、流域に氾濫が起きやすい為に被害を最小に
抑える特殊な構造である「流れ橋」としては日本一の長さを誇る。
今回はそんな木津川の河川敷を走るコースだ。
ちなみに近くには「とんち」で名高い一休宗純のお寺、「酬恩庵」もある。

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会場受付で、ACCJ(在日米国商工会議所)の仲間である野上麻理さんと
ばったり出会う。
彼女は私が参加しているACCJのコミッティー「ウーマン・イン・ビジネス」の
委員長で、マックスファクター・ジャパンのプレジデント。
そして今年のウォーカソンの中心メンバーだ。
健闘を誓い合うが、彼女のベストタイムは3時間30分だとのこと。
5時間以内での完走を目指す私とはレベルが違う・・・。

朝10時のスタート。気温8℃。ぽかぽかして汗ばむほどで、最初の
10キロはハイペースで走る。
ところが10キロの折り返しを過ぎると日が翳り、かつ北風をまともに受け
るように。
なんとか中間地点の21キロまで辿りつく。が、その後がいけない。

強風を受けて体感温度が下がり、身体が固まる。メッシュのランニング・
シューズに冷気がまともに入ってくるので、足の指が凍る様だ。
途中、遥か先を走る野上さんがすれ違い様に「茂木さん、ファイト!」と
声を掛けてくれて、一瞬だけ元気になる。

流れ橋近くの30キロ折り返し地点で、もうヘロヘロ。
沿道の応援してくれる人や、ボランティア、ベテランランナーの励ましで
なんとか進む。
「ランナーズ・ハイ」なんて、いつまでたってもやって来ない。

ところが最も苦しい33キロ辺りで、暫くの間私と前後して同じペースで
走っていた見知らぬ女性ランナーの走るリズムと、自分のリズムが
ぴったり合うことに気付いた。
彼女のリズムに併せて足を出すと、何故かスムースに走れる。
走るリズム(ペース)を掴んだのだ。

全く見ず知らずの私たちは、それから10キロ程のゴールまで休み無く
一緒に走ることになる。もちろんお互い声も掛けず、顔を見合わせたりも
しない。

ゴール後、彼女とはじめて話す。聞けば彼女も私を「ペースランナー」
として感じていたという。不思議な事もあるものだ。
お互い名前も名乗らず、次のマラソン大会での再会を期して分かれる。
まるで「一期一会」の世界。

ちなみに私の記録は、公式計時5時間7分。目標タイムより25分ほど
遅かった。
次回は3月8日(日)の京都シティ・ハーフマラソン! 

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写真は上から大会ポスター。
木津川流域の流れ橋「上津屋橋」(Wikipedia より)。
数年前の「探偵ナイトスクープ」で、この橋に乗る橋桁(はしげた)の数を
数える調査を行っていた。

これも途中で知り合ったケニア人の留学生、オケヨ・ケネディ君と。
京大工学部の学生だ。私は当初彼を世界のトップランナーで大会の
招待選手だとばかり思っていたが、実はフツーの人だった。

今回も大会関係者に大感謝。寒風の中、最後まで応援してくれた
ボランティアや沿道の人たちがどんなに私を勇気付けてくれたか。
ありがとうございました。
by Mikio_Motegi | 2009-02-02 22:18 | サッカー、スポーツ