ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

シンガポールの「ぎっくり腰」治療

先のフルマラソンを走った5日後、突然ぎっくり腰になった。
足を痛めながらもムリして走ったのが原因だろう。
2週間が経ち、幸い今は殆ど快癒したが。

私のぎっくり腰経験は、19才の時にサッカーの練習中に突然
襲われて以来、今回で5回目である。
もちろん様々な治療法を試したが、シンガポール在住時に経験した
治療法はたいそうユニークなものだった。

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元々東洋医学に興味があった私が受けたのは「吸い玉」による治療。
病院というか診療所は「カラン」という古い中国人街の一角。
そこでの治療法は患部にガラス玉をあて、バキュームで真空状態に
してうっ血させ、悪い血を吸い上げるというもの。「瀉血(しゃけつ)」
とも呼ぶらしい。

うっ血部分がどす黒ければ黒いほど、そこには悪い血が溜まっていた
証しだという。
これは日本の美容療法にもある「カップリング」というやつだが、
私の経験したのは吸い玉を使う前に鍼(はり)を刺す療法だ。

鍼といってもよく見かける長細い鍼ではなく、「剣山(けんざん)」の
ような大きな針の固まりのようなもの。
それを痛む患部の表面に「えいや!」とばかりザクッ、ザクッと突き立てる。
当然血が吹きだすが、医者によるとその血が患部に滞っていて悪い作用を
起こす。よってその血を吸い玉で抜くのだ、とのこと。

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・・・身の毛もよだつような治療だが、実はこれはその前段階の治療に
比べれば楽なものだ。
この治療の前に、患者は下着のみになって医者による猛烈な
マッサージを受ける。患部を情け容赦なくゴリゴリと揉みあげるのだ。
これが物凄く痛い。
お次は患者を背中合わせに立たせ、担ぎ上げて「逆エビ反り」にして、
凝り固まり縮んだ腰を無理やり伸ばす。

・・・もうこうなると激痛以外の何物でもない。診察室は逆エビ反りになった
患者のあげるうめき・叫び声で阿鼻叫喚の状態。
だからその後の剣山刺しと吸い玉治療が、天国のような安らかなものに
感じるのだ。

ちなみにこの診療所は若い男の医師?と、その母親が治療に当たる。
患者は下着だけなるので、女性の患者にはこの母親が施術する。
ここは常に超満員で、治療を待つ患者の列が診療所の外の道路にまで
伸びている程だ。
よって夫婦やカップルで来た患者は、同室で二人同時に治療を受ける
のである。

この若い医者が雲をつくような大男なのだが、母親も多分当時で50代
半ばだったろうが、筋骨逞しい身長180センチ以上はある女性だった。
彼女も女性患者を背中に合わせにし、ひょいと軽々と担ぎ上げてしまう。

私は最初の治療時、友人である某財閥系都市銀行のシンガポール支店
に勤務する駐在員の奥さんに連れて行ってもらい、一緒に治療を
受けたのだが、その彼女も初めての治療経験だった。

私たちは迂闊な事にこんな治療法だなんて知らなかったので、病室に
同席してしまい、お互いが下着のみというあられもない姿で中国人母子
の猛烈な治療を受けるという事態になってしまった。

その奥さんも身長が167センチある、日本人にしては長身の女性だった。
しかし女医者がその彼女をいとも簡単に軽々と担ぐので、私が
"Fantastic!"、"You are the super!"とか褒めそやかすと、
調子に乗って益々高々と担ぎ上げ、さながら
カナディアン・バックブリーカーのような豪快な技を披露してくれたので
ある。

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・・・ここまで書き進んでこんなことを言うのも何だが、実はこの治療法、
私にはさっぱり効かなかった。

もっとも効果は人それぞれで、その奥さんの腰痛には劇的に効いた
らしい。
診察時は物凄い声で叫びまくっていたのだが、その後彼女は
バックブリーカーに快感を得たのか、この治療法に病み付き?になって
しまった。
それだけではない。同じく腰痛の悩みを抱える日本人女性を見つけては、
嬉々としてこの治療院に同道し、駐在員奥様の間で
「バックブリーカー友の会」を結成し、会員を増やす事業に熱中していた。
・・・女の嗜好は謎である。

バックブリーカーはともかく、吸い玉治療はネットで調べると日本でも
やっているようだ。

興味のある人は試してください。「吸い玉、剣山」でGoogle検索
すると、ヒットします。しかし効果と安全は私はわかりません。
またバックブリーカー治療を施してくれるかどうかは、直接医院に
お問い合わせください。

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私のぎっくり腰に最も効果があったのが「気功」だが、これはまた後の機会に。

写真は全てイメージ。
1番目は lilia109.exblog.jp。
2番目は 京都むろまち鍼灸院。
3番目は 「腕ひしぎ逆ブログ」。
4番目は 東京渋谷高橋医院。
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by Mikio_Motegi | 2009-12-13 12:05 | 東南アジア