ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

福井、金沢の旅1

金沢に行く途中福井市に立ち寄り、時間があったのでローカル線で24分の所にある「永平寺口駅」まで足を伸ばした。福井市も金沢市も私にとって初めての土地である。
永平寺は我が家の宗派である曹洞宗の大本山なので、時間があれば参拝をしたかったのだが、生憎の雨。雨具を用意してなかったという極めて形而下の理由で自分を納得させ、駅からお山を仰いで参拝したこととする。亡くなった父が知ったらあの世で嘆くだろうな。

このローカル線は越前鉄道といい、不採算路線で廃業したのを3年前に地元有志が立て直したもので、運送業に無い手作りのホスピタリティが溢れている。
まず車内で、地元福井大学工学部の学生が「越前鉄道を良くする為」のアンケートをとっていた。永平寺口駅では、駅員さんが永平寺に行こうかどうか迷っている私に、永平寺までのバスの時刻表と、帰りのJR金沢行き電車のコネクションを丁寧に調べてくれた。
一両編成の電車には途中に「アテンダント」という女性乗務員が乗り込み、乗客の世話や観光案内をしている。

鉄道路線というのは嘗ては大変な独占事業だといわれていた。つまり沿線住民はそれを利用するしか他に公共交通手段がなく、かつ政府からの補助金も篤かった。よって鉄道会社は経営努力、ましてや「ホスピタリティ」など全く眼中に無い時代が長く続いたのである。
ところが地方の人口減少、ライフスタイルの変化等で、魅力の無い鉄道路線はどんどん廃れている。私の故郷の「わたらせ渓谷鉄道」もそのひとつだ。
しかしどんなに経営努力をしても、やはりローカル線運航という単一事業のみで経営を安定させることは難しい。「さじ加減」に最大の注意を払いながら、やはりこういう公共性の高い事業に対しては政府による補助金の拠出も必要なのではないだろうか、というのが私の意見である。

写真は越前鉄道の一両編成の車両。その向こうに仰ぎ見る永平寺のあるお山。合掌。
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by Mikio_Motegi | 2006-11-15 22:03 | 京都