ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

冒険投資家 ジム・ロジャーズ 

「冒険投資家」ジム・ロジャーズをご存知だろうか?
1942年生まれ、現在65才。
27才の時にジョージ・ソロスと組んで「クォンタム・ファンド」を設立、10年間で
4000%を超える驚異的なリターンを実現。37才の時に第一線のファンド・
マネージャを引退。
1991年にBMW改造バイクで、2002年に改造メルセデスでギネスブック
にも載る様な世界一周旅行を計2度も成し遂げた男だ。

投資家としての実績もさることながら、彼は世界中の国々をタイヤで走破し
マーケット調査する。そして「これは」と思った国の株や国債、商品先物市場
に投資する。つまり自分の目で見て納得したものにしか投資しないという、
当たり前のようでいて現実に実践するには非常に難しい手法で成功を
おさめているのだ。

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彼は「中国」は理想の投資先であり、逆に「インド」には懐疑的だ。
様々な理由を挙げているが、私が面白いと思ったのは中国に於ける「華僑」と、
インドの「印僑」に端的な違いがあるとした点だ。

つまり中国には華僑という巨大な海外ネットワークが世界中で機能しており、
且つ彼らは中国回帰意識が強い。華僑の会得した知識、ネットワークなどを
中国は貪欲に取り入れ、更なる成長エンジンとしている。

一方インドの印僑は一般的に帰属意識が低い。本国には様々な階層・宗教・
部族対立があり、せっかくの印僑が得た知識・ネットワークを本国で生か
せる余地が少ない。
インフラ整備の遅さ、絶望的な官僚主義も彼は容赦なく指摘している。
実際に中国とインドも4回も走破しているジム・ロジャーズの言葉だけに
納得させられた。

ジム・ロジャーズは57才の時に得た愛娘に中国語を学ばせていて、近年は
家族とシンガポールに居を構えているという。

日本にも度々訪れているが、日本の将来についてもかなり懐疑的だ。
彼は世界史にも造詣が深く、日本のような国は近い将来滅びていく典型的な
パターンを歩んでいる、とまで言い切る。

「成熟した社会が活気を維持できるのはマイノリティ(女性、老人、子供
及び移民)のおかげである」という彼の信念にもっとも遠い社会制度を維持
しようとしている日本に、彼が投資を再開するのはいつのことだろう。

参考文献「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界バイク紀行」
      「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」 以上日経ビジネス文庫
      「娘に贈る12の言葉」 日本経済新聞出版

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by Mikio_Motegi | 2008-03-08 18:23 | ブレイク