シンポジウム「必ず成功するホテルリノベーション」
2008年 09月 06日
「必ず成功するリノベーション パート3」に出席してきた。
会場はホテルインターコンチネンタル東京ベイ。
パネリストは以下の人たち:
1ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社
取締役副社長 沖 浩幸 氏
2株式会社プラン・ドゥ・シー
コンサルティング室ディレクター 望月 俊一 氏
3株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズ
代表取締役 浅生 亜也 氏
4トリニティ・ジャパン株式会社
COOスーパーアドバイザー 石井 將稀 氏
5株式会社ホスピタリティ・マネジメント
常務取締役 菅野 潔 氏
6株式会社イリア
取締役プロジェクトディレクター 米原 聖一 氏
7有限会社ヤスデザイン
代表取締役社長/インテリアデザイナー 深津 泰彦 氏
8デザインコンサルタント(ロンドン在住)
村上 明穂 氏
ホスピタリティ産業・オペレーション系の1-5氏に対し、6-8氏は
デザイン系の人たち、といえる。
結論としてシンポジウムは、リノベーションよりホテルデザインの
話題が多く、また上記両者の発言が噛み合っていなかった。
ただ両者は本質的に水と油の立場にあるので、ある意味仕方がない。
むしろ本題から離れて得意のホスピタリティ人材論を展開した菅野氏や
ホテル・マーケティング論を構築してくれ浅生氏、「ナレッジマネジメント
(を共有)」させる為のホテルチェーン本部の必要性を説いた沖氏、
利益が上がらないというブライダルの固定観念を見事に論破してくれた
望月氏の話が面白かった。
残念だったのは、期待していたホテル・リノベーションに於ける
CAPEX(資本支出)について踏み込んだ発言が無かった点である。
ただ良く考えてみるとパネリスト達の中でCAPEXについて語れるのは
多分沖氏しかいない。
そしてコーディネーターは沖氏やパネリスト達にその点についての発言
を求めなかった。
またパネリストが多すぎて、一人一人に充分な発言機会が巡って
こなかった点。
そしてパート3ということもあってか、コーディネーターと一部パネリスト達
に「馴れ合い」の雰囲気があり、期待していた火花が散るような論戦が
無かった点。
とはいっても流石天下のオータパブ。これだけのパネリストを招聘し、
200名以上の出席者を迎えたシンポジウムを開催させる実力に恐れ入った。
懇親会でのネットワーキングも充実。
個人的に旧知の人たちと再会もでき、100点満点で70-75点くらいの
シンポジウムだったかな、というのが偽らざる感想である。
機会があったらまた参加してみたいと思わせるに充分な内容だった。
写真はホテルインターコンチネンタル東京ベイ。同ホテルHPより。