ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

カテゴリ:京都・紀行( 86 )

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西陣(にしじん)とは京都府京都市上京区から北区にわたる地域の名称。上京区内の東の堀川通から西の千本通、北の北大路通から南の今出川通の周辺を指す。一般に西陣織など織物産業が集中する地域である。

上記されている織物産業は、鎌倉時代前半に綾織りの織り手がすでに集住していたことが知られているが、「西陣」の名は応仁の乱で西軍総大将である山名宗全が陣をおいたとされるために名づけられた。

和装産業は京都を代表する産業であり、西陣はその中心地として繁栄したが、和装離れにより活気がやや失われている。 Wikipedia より 写真は千本釈迦堂の北側の路地。幅2メートル程の路の両側に100軒以上の家々が今もひしめく。あちこちから織機(しょっき)の音が聞こえ、初めて通った時はまるで昭和30年代にタイムスリップしたような錯覚に陥ってしまった。

ところでランチ定食に小鉢5品+メイン+漬物+味噌汁又はカス汁、これで総額890円也、というお店がこの西陣界隈にある。今日の小鉢の内容は 1.大豆の炊いたん 2.ほうれんそうゴマ和え 3.酢の物 山椒 4.大根とお揚げさんの炊いたん 5.春雨の酢の物。
漬物は人口着色料一切無し、メインは秋刀魚塩焼き、さば醤油焼き、アジの開き、おでん そして焼きソバからのチョイス。カウンター席のみ10席。ランチは11時からで、12時に行ったらほぼ満席。客筋は上記西陣の旦那衆、立命館大の教授、そしてかなり高い確率で遭遇できる
上七軒の芸妓さん。ちなみに「炊いたん」とはこちらの言葉で煮物、という意味。同じく「お揚げさん」は油揚げのこと。私も京都弁に詳しくなったものである。

さてこんな弱小ブログでも、見た人が押しかけるといけないので一応店名、場所は伏せておきます。行きたい人は声をかけてね。北野天満宮のすぐ近く、直線で30メートルほどにあるが、まず知らない人はやってこないであろうロケーション。加えて「一見さんお断り」ではないが、
入りづらい雰囲気ではある。もっとも一旦入り込んでしまえば、居合わせた芸妓さんに色々と世話を焼いてもらえることもある。
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by Mikio_Motegi | 2006-10-31 14:19 | 京都・紀行
京都に住居を構えて丸3年がたつ。
関東で生まれ育ち、就職も東京だった昔からの私を知る友人・知人からは「なんで京都に住んでんの?」とよく聞かれるが、理由は簡単。家内の実家があるからだ。

8年に及ぶ東南アジア生活を切り上げ帰国を決めたとき問題になったのが日本の何処に住むか、だった。以前所有していた横浜のマンションは既に売り払っていたし、娘達の教育のことも考えてとりあえず北区の北大路沿いにある家内の実家に転がり込み、そこでこの事業を始めた、というのが真相である。

家内の家は裏庭の塀の向こう側が大徳寺、というロケーションだ。自然と様々な形で大徳寺の方々とのお付き合いが始まった。

写真は江戸時代に小堀遠州が作庭した名刹「狐蓬庵(こほうあん)」。そして我が家の娘達が「大徳寺の森」と呼ぶ、高桐院横の路。将に昼なお暗く、真夏の日中でもひんやりとする鬱蒼としたこの森を、彼女達はここを抜けた先にある「今宮幼稚園」に毎日通っていた。

これから徐々に我が家のある西陣、大徳寺周辺、また京都市内の散歩道を紹介したいと思う。

(このシリーズは司馬遼太郎の「『街道をゆく』34大徳寺散歩」《朝日文芸文庫刊》のタイトルを拝借した)
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by Mikio_Motegi | 2006-10-16 11:54 | 京都・紀行

上七軒(かみしちけん)

上七軒(かみしちけん)は京都最古の花街で京都市上京区真盛町から社家長屋町に位置する。 室町時代に北野天満宮の再建の際に残った機材を使って7軒の茶店を建てた。これが「上七軒」の由来で、桃山時代に豊臣秀吉が北野で大茶会を開いた折に茶店側は団子を献上したところ大いに誉められて以来、また西陣の結びつきで花街としての繁栄を極める。毎年春になると『北野をどり』が上演されて少数ながらにして良い技芸を磨き披露している。主な芸妓は勝喜代、福鶴、尚子、梅ぎく、梅嘉、尚鈴等である。

現在、お茶屋11軒、芸妓、舞妓合わせて25名である 

上記は「Wikipedia」に掲載されている上七軒についての記述である。私はシンガポール滞在中の1999年頃から、上記にも名前の出ている尚子さんのお店「尚子」に時々出入りしている。
母親の代からの芸妓(げいこ)さんで、大ベテランの部類だが踊りは未だに現役。今年も10月にはじまる秋の踊り「寿会(ことぶきかい)」に勧進帳の義経役で出演予定だ。

私は「尚子」に行く時は必ずホテル関係の大事な客・友人を案内する。尚子さんの語りは軽妙で知識・経験が極めて豊富。どんな客でも必ず話題を合わせ、ご自分のペースに引き込み心地よい気分にさせてくれる。よく「ホスピタリティ」とはなにかという議論がホテリエの間で飛び交うが、もしホスピタリティを「人の気分を気持ちよくさせること」と定義したとしたら、尚子さんはホスピタリティの達人である。
夜、祇園や先斗町の喧騒と全く違う上七軒の通りを歩き、ぼうっと照らされた「尚子」のドアを開け、走りの庭風の玄関を抜けてカウンターに座れば、99%外資系育ちの私のホテル関係の客・知人はたちまち陶酔の世界に引き込まれてしまう。

いつまでも利用したい、私の大事な京都のお店である。

写真は尚子さん。京女(きょうじょ=京都女子大学付属中・高)出のお嬢さん芸妓さんである。
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by Mikio_Motegi | 2006-09-22 04:42 | 京都・紀行

北海道 その2

北海道 2日目はフェニシアンプラザホテルに泊まる。今年になってリーマンブラザーズ系のキャピタル・リアルティからローンスター系のハドソン債権回収が買収し、関連会社のソラーレホテルズ&リゾーツが運営をしている、宿泊特化型ホテルである。

近くにエクセル東急、ノボテル札幌(旧札幌アーサー)があるホテル激戦区。
入り口が大通りに面していないので、夜はやや淋しい。ただロビー、客室はSpaciousで、清潔。600円前後の朝食は値段相応か。フロントの対応は非常に良い。
一応「ホスピタリティ系のヘッド・ハンター」を自称しているので、市内主要外資系ホテルの総支配人数名と個別に面談する。話を総合すると北海道のホテル業はようやく景気が上向いているようだ。皆一様に元気がいいし、何と言ってもホテルのロビーがどこも混んでいる。

札幌はこのフェニシアンプラザ以外にも、ラマダ札幌がモルガン・スタンレー系のパノラマ・ホスピタリティ、前述のノボテル札幌とルネッサンス札幌がケン・コーポレーション、シェラトン札幌が同じくソラーレ(但し資産管理のみ。運営は従来どおりスターウッド)というファンド系ホテル運営会社に買収されている。前回のヒルトン札幌はイシン・ホテルズ・グループだ。
これらのファンド系はリノベーションしたり、マーケティング、オペレーション、就業規則などをよりホテル運営に相応しい形に変え、経営改善をしている。彼らのExit戦略は売却なのか上場なのか、或いは小口証券化(Reit)なのか不透明だが、前の持ち主より「まとも」なホテル運営をしようとしていることは確かである。数年後、彼らがどんな成果をあげているかが楽しみだ。

写真はフェニサンプラザの外観と客室。
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by Mikio_Motegi | 2006-09-09 13:56 | 京都・紀行

北海道 その1

9月5日から7日まで、駆け足で小樽・札幌に出張に行った。私にとって15年ぶりの札幌、そして初めての小樽である。
小樽ではヒルトン小樽に泊まる。ヨコハマ・グランド・インターコンチネンタルホテル(以下ヨコハマ)勤務時代の同僚のI君が昨年からそこの宿泊予約マネージャーとして勤務しており、彼から強くお誘いを受けていたからである。
小樽といえば港町、鮨屋通り、石原裕次郎記念館、北海道で嘗て最も栄えた街、旧日銀小樽支店跡、ヒット曲「小樽の人よ」・・・旅情をかき立てる要素満載。残暑真っ盛りの蒸し暑い京都と違い、夕方には爽やかな乾いた風が吹き、遠くの汽笛を運んでくる。ホテルのロビーから見る石狩湾が夕陽に映え、心底リラックスできる時間だ。
・・・が、10年ぶりに会ったI君は私のメランコリックな心境を全く理解してくれない。居酒屋で大騒ぎ、2軒目のバーでは自分だけ女の子といちゃついて、一人残された私はカラオケを唄いまくる。新鮮な刺身は、鮨は、ウニ丼は、港町は・・・。気がついたら朝の4時。

翌日6日、秋篠宮家に男子御誕生のニュース。I君に教えてもらった、ヒルトン近くの土産物屋「利尻屋みのや」で「パリパリ昆布」3種7袋、別の海産センターでウニとイクラを買い込む。京都までの送料込みで15000円。

先ほど京都の自宅で自家製ウニ・イクラ丼の夕食を終える。絶品。家族の賞賛。その後このブログに向かう。あの小樽行きの意味は、今日のウニ・イクラ丼にあったのかと納得しながら・・・。

写真はヒルトン小樽外観と客室からの石狩湾の眺め。


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by Mikio_Motegi | 2006-09-08 21:43 | 京都・紀行

東京・目黒 花見鮨

ここ半年ほど、東京出張のたびにちょくちょく利用させてもらっているのがJR目黒駅より徒歩2分の所にある「花見鮨」さんである。
この地に創業して70年、今は3代目のご主人が切り盛りしている。
こじんまりとした外観で、2階には小宴会場、階下には個室もあるがやはりカウンター中心の江戸前の鮨屋さんである。古くからのお店なので良い仕入先を持っていて、特に夏場は私の大好物である天竜川から直送される天然鮎が切れたことがない。場所柄目黒周辺や白金の舌の肥えた奥様方のランチ利用も多く、夜は報道・芸能関係の客も多いようだ。

この日(8月30日)はシンガポール時代の友人で、長い東南アジア生活を終えて帰国、国内の外資ファンド系ホテルのマネジメント職に就いたK君を就職祝いに誘う。おまかせメニューは冷製玉子豆腐のとうもろこし味、初物のさんま刺身、初物のイクラ、岩牡蠣、天然鮎の塩焼き、うなぎの串焼き、かつおのトロ刺身、焼きアナゴの握り等、次々と出される。握りが食べたければやや小降りの江戸前握りがこれも次々と。「ツマ」にも手を抜かず、大根、にんじん、メカブ等いつも絶やさず豊富で、野菜好きの私には嬉しい。
飲みものに生ビールを一杯、芋焼酎を3-4杯ずつ。グルメのK君も大いに満足してくれたようだ。気になる総予算は、いつ行っても領収書に収入印紙を貼るか貼らないかの金額。

南北線、三田線の開通で出張族に益々便利になった目黒界隈。学生時代に学芸大学に住んでいた私には馴染みの街だが、これからも益々足繁く通うことになりそうだ。
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by Mikio_Motegi | 2006-09-01 11:52 | 京都・紀行