ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

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西陣(にしじん)とは京都府京都市上京区から北区にわたる地域の名称。上京区内の東の堀川通から西の千本通、北の北大路通から南の今出川通の周辺を指す。一般に西陣織など織物産業が集中する地域である。

上記されている織物産業は、鎌倉時代前半に綾織りの織り手がすでに集住していたことが知られているが、「西陣」の名は応仁の乱で西軍総大将である山名宗全が陣をおいたとされるために名づけられた。

和装産業は京都を代表する産業であり、西陣はその中心地として繁栄したが、和装離れにより活気がやや失われている。 Wikipedia より 写真は千本釈迦堂の北側の路地。幅2メートル程の路の両側に100軒以上の家々が今もひしめく。あちこちから織機(しょっき)の音が聞こえ、初めて通った時はまるで昭和30年代にタイムスリップしたような錯覚に陥ってしまった。

ところでランチ定食に小鉢5品+メイン+漬物+味噌汁又はカス汁、これで総額890円也、というお店がこの西陣界隈にある。今日の小鉢の内容は 1.大豆の炊いたん 2.ほうれんそうゴマ和え 3.酢の物 山椒 4.大根とお揚げさんの炊いたん 5.春雨の酢の物。
漬物は人口着色料一切無し、メインは秋刀魚塩焼き、さば醤油焼き、アジの開き、おでん そして焼きソバからのチョイス。カウンター席のみ10席。ランチは11時からで、12時に行ったらほぼ満席。客筋は上記西陣の旦那衆、立命館大の教授、そしてかなり高い確率で遭遇できる
上七軒の芸妓さん。ちなみに「炊いたん」とはこちらの言葉で煮物、という意味。同じく「お揚げさん」は油揚げのこと。私も京都弁に詳しくなったものである。

さてこんな弱小ブログでも、見た人が押しかけるといけないので一応店名、場所は伏せておきます。行きたい人は声をかけてね。北野天満宮のすぐ近く、直線で30メートルほどにあるが、まず知らない人はやってこないであろうロケーション。加えて「一見さんお断り」ではないが、
入りづらい雰囲気ではある。もっとも一旦入り込んでしまえば、居合わせた芸妓さんに色々と世話を焼いてもらえることもある。
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by Mikio_Motegi | 2006-10-31 14:19 | 京都・紀行
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まずこの絵を見て頂きたい。
先日宿泊した都ホテル東京の、客室階エレベーターホールの天井に届くほどの大きさで掲げられている。題材は大仏様、或いは観音様といった類のものであることはすぐにわかる。アジアに居住する欧米人が好む題材である。
2001年にシンガポールのインターコンチネンタルホテルで和食レストラン「サントリー」を導入する際、当時のドイツ人総支配人がこれと非常に良く似たモチーフの巨大な絵画をサントリーのエントランスに飾ろうとして、プロジェクトのメンバー全員に大反対され撤回したことがあった。その絵の作者は総支配人夫人の友人で、夫人が既に購入していたものだった。

都ホテル東京の悲劇は、こうした題材の絵画をホテルのパブリック・スペースに持ち込むことに異議を唱える人がいなかった、或いは意義が通らなかったことにある。参考までに、この絵画は同ホテル総支配人ジョン・バンダ氏本人の作品なのだ。

ホテルの総支配人たるもの、どういう資質が必要でどういうスキル、能力を持つべきかといった「総支配人論」はこのブログで追々言及したい。
だが総支配人たるもの、断じて自分のプライベートな作品をホテルのパブリック・スペースおくべきでは無い、と私は強く信じる。総支配人は自分の力量をホテルのパフォーマンスで示すべきで、余技にすぎない絵を飾るなど自己顕示欲丸出しの行為は厳に慎むべきである。

このホテル全体に何枚あるか知らないが、総支配人が自作品を飾ることを提案した際、その芸術性やモチーフがホテルのインテリアのテーマと一致するかどうか、ホテルのスタッフに議論できる余地はあるだろうか。この実物を目の当たりにしたときの当時の都ホテルのスタッフの当惑した表情が目に浮かぶ。或いは彼らは唯々諾々と受け入れたのだろうか。

都ホテルのスタッフに、直接忌憚の無い意見を聞きたいものである。

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by Mikio_Motegi | 2006-10-28 20:21 | 人材・ホテル

渋谷グランベルホテル

渋谷グランベルホテルに泊まった。今年の7月に営業を開始したばかりとの事。デザインは目黒の「クラスコ」を手がけた所と同じだという。宿泊料金はダブルルーム・シングルユース、朝食付き税サ込みで17,800円。広さは約28平米。
以下は楽天トラベルに投稿した原稿を貼り付けたもの:

*****
いわゆる「デザイナーズ・ホテル」に初めて泊まりましたが、思ったより快適でした。到着の際にホテルのロケーション・マップが分かりづらい旨を指摘したら、翌朝のチェックアウト時にフロントのシニア・スタッフが謝ってくれた、という連携の良さにも好感を持ちました。
夜中にズボンプレッサーと氷を届けてくれたボーイさんも、真面目さがよくわかりました。
大きな減点対象はトイレの掃除が行き届いていないこと。
部屋に遮光カーテンだけでなくレースのカーテンもつけて欲しい。
それとシャワールームにホルダー(シャワーを固定するもの)が欲しい。
以上です。また泊まりたくなるホテルでした。
*****

写真は外観、客室、エレベーターホールからの眺め。学生時代から良く遊んだ渋谷に、このような手頃なホテルができたのは嬉しいことだ。
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by Mikio_Motegi | 2006-10-27 21:05 | 人材・ホテル
京都に住居を構えて丸3年がたつ。
関東で生まれ育ち、就職も東京だった昔からの私を知る友人・知人からは「なんで京都に住んでんの?」とよく聞かれるが、理由は簡単。家内の実家があるからだ。

8年に及ぶ東南アジア生活を切り上げ帰国を決めたとき問題になったのが日本の何処に住むか、だった。以前所有していた横浜のマンションは既に売り払っていたし、娘達の教育のことも考えてとりあえず北区の北大路沿いにある家内の実家に転がり込み、そこでこの事業を始めた、というのが真相である。

家内の家は裏庭の塀の向こう側が大徳寺、というロケーションだ。自然と様々な形で大徳寺の方々とのお付き合いが始まった。

写真は江戸時代に小堀遠州が作庭した名刹「狐蓬庵(こほうあん)」。そして我が家の娘達が「大徳寺の森」と呼ぶ、高桐院横の路。将に昼なお暗く、真夏の日中でもひんやりとする鬱蒼としたこの森を、彼女達はここを抜けた先にある「今宮幼稚園」に毎日通っていた。

これから徐々に我が家のある西陣、大徳寺周辺、また京都市内の散歩道を紹介したいと思う。

(このシリーズは司馬遼太郎の「『街道をゆく』34大徳寺散歩」《朝日文芸文庫刊》のタイトルを拝借した)
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by Mikio_Motegi | 2006-10-16 11:54 | 京都・紀行
新卒後東京の芝パークホテルに入社して依頼20年間もホテリエを続けていた私が何故独立を思い立ったか?様々な理由があるが、その中でもジャカルタとシンガポールで知遇を得た華僑たちとの交流による影響が一番大きいといえる。
華僑についてここで論考する知識も時間もないが、彼らとの係わり合いにおいて私に向けて発せられた言葉の数々を、これからこのブログで徐々に紹介したい。

 "Value of Brand? Its simple. How much you earn by the brand"
「ブランドの価値?そんなの簡単だ。そのブランドに関った者がいくら儲けたかだよ」

これは私がある訴訟を起こした際に知り合い、今も連絡を取り合っている弁護士の言葉。
ブランド・マーケティングについての出版物は書店に行けばかなりのスペースを占める人気の分野だが、彼ほど明快にブランドの価値を論じてくれるマーケティングの専門家がいるだろうか。ちなみに彼は「シンガポール建国の父」と称えられるリー・クワン・ユーも利用する弁護士事務所の一員だ。

実は同じような言葉を知人を通して聞かされ事がある。それを言ったのもやはりシンガポール華僑の弁護士だそうだ。どうもイメージと違い、華僑の弁護士はPragmaticな考えをするらしい。

ところで私が起こした訴訟だが、予想通り調停に持ち込まれ示談が成立し、私はいくばくかの和解金を得た。その後提示された彼からの請求書を見て目を回した私に、彼は言った。
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「ミキオ、お前が和解金をゲットできたのは、向こうがウチの弁護士事務所のブランドにびびったからだ。これがブランドの価値、というもんだよ」と。


写真はこの夏のみのイベント、DHCバルーンをスイスホテル・スタンフォードの64階から撮影したもの。背後はシンガポール・イーストコースの街並み。
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by Mikio_Motegi | 2006-10-10 10:54 | 東南アジア
10月2日、ニューヨークから来日しているW君と3日に朝食を一緒に摂るため、予約していた白金の都ホテルをキャンセルしてインターコンチネンタル東京ベイに一泊した。
私が以前開業前から勤務していたヨコハマ・グランド・インターコンチネンタルホテルの姉妹ホテルで、旧ヨコハマのスタッフも多く在籍している。よってどこまで公平な評価ができるかどうか。以下は楽天トラベル「お客様の声」に投稿した感想である:

写真は20階ビジネスセンターからの眺めと客室。

*****

5年ぶりの滞在でした。スタッフの輝くような笑顔は相変わらずでしたが、
流石に施設・サービス面の瑕疵(かし)が見られます。
1.部屋着が臭い。変えてもらったが気になったので着なかった。
2.バスタブの角に垢がこびりついている。
3.ビジネスセンターの女性スタッフにPCの基本的知識が欠けていて、
かつ応対が緩慢。手伝おう・調べようという様子が全く見られず、結局自分でサーバー会社に問い合わせた。
4.領収書がいまだに英文表記なのは時代遅れ。
5.楽天の安いプランで予約したので、チェックイン時にUP SELLをオファーされるかと期待していたが、何も無かった。オファーがあったらクラブフロアに泊まろうと思っていたのに。フロント担当者の方、ポイントゲットを逃しましたね。

良かった点は新コンセプトのレストランC4U。お奨めの淡路牛のハンバーガーとシェイクを頂いたが 味・プレゼンテーション・インテリア・コンセプト・そしてスタッフのユニフォームと笑顔の対応、素晴らしかった。(ちょっとポテトの塩味がきつかったか?)

もちろんまた利用します。頑張ってください。

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by Mikio_Motegi | 2006-10-05 07:28 | 人材・ホテル