ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

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ウォーカソン、再び

早いものであれからもう1年。今年も「ウォーカソン」の季節がやってきた。

昨年の9月、及び10月のブログでも紹介したが、ウォーカソンは私の
所属するACCJ/在日米国商工会議所関西支部が主催する年に一度の
最大のイベントだ。

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正式名称は「2008 ACCJ 関西ウォーカソン」。
今年の期日は10月18日(土)午前10時から午後3時まで。
場所は神戸メリケンパーク。JR元町駅から徒歩で10分の距離。

「働く女性のため環境改善」をテーマにしたチャリティで、女性をより働き
易くする為の環境づくりをサポートする為、運営コストを除いた収益金の
全額を各種団体の助成金(チャリティ)に付与する。

当日は国際色豊かなアトラクション、ゲーム、屋台での食事が楽しめる。
ウォーカソンとはマラソンをもじった造語。
つまり10月の青空の下、歩いて、楽しんでチャリティに参加しましょう、
というわけだ。

昨年度は大阪城公園で催され、約1300名の人たちが集まった。
今年は会場を神戸のメリケンパークに移し、2000名の集客を目指す
べく、アトラクション、屋台、ゲームなどのアクティビティの充実に知恵を
絞った。

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今年は私も3月の実行委員会発足当初からコア・メンバーとして参加し、
10数回のミーティングを重ね、やっとなんとか形になるまでに漕ぎ着けた
ところである。
なにしろ10数名の実行委員に誰一人イベント運営のプロがおらず、
しかも全員100%ボランティア。
文字通り「手作り」のイベントだが、面白いこと100%保証するイベントだ。

例えばアトラクションにあのUSJ(ユニヴァーサル・スタジオ・ジャパン)が
今年も参加してくれて、何と・・・おっと、これから先は明かせない。
とにかく通常ならUSJに行かなければ絶対に見られないアトラクションが、
このウォーカソンで楽しめるのである。

それ以外にも関西では超有名な振付師「栗原めぐみ」のユニットによる
ダンスコレクション、地元神戸5スターホテルの食の競演等々、
来て損はさせませんよ。

当日は是非皆さんでお誘い併せの上、お越しください。
尚、私は昨年同様ボランティア・テントにて100名以上集まるボランティアの
皆さんのお世話係りに徹する予定。

写真は昨年のウォーカソンの光景。ACCJ のHPより。
ウォーカソンについては http://www.accjwalkathon.org/
を是非ご覧ください。(このHPのアレンジも私が担当した)。
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by Mikio_Motegi | 2008-09-27 21:35 | 京都・紀行

新そばの季節

先週、東京で今年初めての新そばを食べた。
「もう新そば?」と当初は訝ったが、北海道産のものと聞き納得。

後で知人に聞いたのだが、たぶん平野部の幌加内あたりのものだろう、
とのこと。
あの辺りは日本でも最も早くそば粉を生産する地域なのだそうだ。

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上記写真は楽天ショップから。

そばは関東風に限る、というのが私の持論である。
そばの産地群馬県で育った私は、勿論つゆは濃い口、寧ろ「辛い」と
言っていいほどの濃さに限る。
これに箸で取ったそばをちょっとだけ、全体の4分の1以下の部分を
つゆにつけ、後は豪快にすする。
つゆは、むしろ「スパイス」の感覚に近い。つまりそばの味を楽しむ為の
香辛料のようなもの、なのだ。

もちろん関西にもそばの産地は多いが、つゆが全然違う。
関西ではそばはつゆと一緒に楽しむもののようだ。
よってやや甘口、出しはしっかり取ってあるが見た目も薄い色の、
うどんのつゆと同じような代物になっている。

京都もそばの名店は多く、我が家の近所にもガイドブックに必ず掲載
される有名なお店が2-3店ある。
京都は水が美味しいので、そばそのものの味をを食すのには或いは
東京都内より優れているかもしれない。
そば打ち、茹で、と水をふんだんに使うのが美味しいそばの秘訣だからだ。

が、どこの店に行ってもつゆは関東のそれと比べ若干甘い。
残念なことである。

さて先ほどの、今年初めての新そばを頂いたのは「松玄」というお店。
恵比寿駅から徒歩5-6分ほど、明治通り沿いのモダンな店構えだ。
同じビルの地下にはイタリアンで有名な「ラ・ボエーム」がある。

ちなみにこの店のそば粉の産地が北海道という事だが、この答えに
たどり着くまで少々苦労した。

当初私が若い女性店員さんに「このそば、どこでできたの?」と聞くと、
その店員さんは当然のごとく「もちろん、ウチで作りました!」と元気よく
答えてくれたのである。
・・・日本語って難しい。質問の仕方が悪いと、こんなとんちんかんな
会話になってしまうのだから。

「松玄」は「ピューターズ(株)」という会社の経営で、同社は都内に
数箇所鮨屋やそば屋、創作和食の店を出しているようだ。
http://pewters.co.jp

もりそばは700円、追加は1枚500円。
そば湯に独特のとろみがあって美味しい。
これは掟破りだが、私はつゆを追加して、そば湯を2杯堪能してしまった。
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by Mikio_Motegi | 2008-09-21 22:32 | 京都・紀行
ニューヨークに聳(そび)えるかの有名な「エンパイア・ステート・ビル」を、
一時的にせよ日本人が所有していた事はご存知だったろうか?

その日本人の名は「横井英樹」。
1982年の冬、赤坂のホテル・ニュージャパンで起きた火災で33人が死亡
した大惨事があったが、その所有者で後に業務上過失致死傷罪で投獄
された、日本の実業界で最も悪名を馳せた男だ。

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エンパイア・ステート・ビルは1931年竣工、高さ449メートル、102階建て。
1933年と2005年にキングコングが登り(もちろん映画の世界)、飛び降り
自殺の名所として名を馳せ、9・11同時多発テロで標的にされたとデマが
流れて大騒ぎになったビル。
2001年には米国土木学会制定「20世紀世界10大モニュメント」の高層
ビル部門で1位に輝いた、ニューヨークを、いや世界を代表する摩天楼である。

それまで所有していたプルデンシャル生命が、バブル崩壊後の不動産不況
で逼迫(ひっぱく)した財務体質を立て直す為競売に出した-それも
なんと新聞広告で-のが1990年。

ところがこの世界で最も有名な摩天楼は、114年という超長期で投資組合
に賃借されていた。
所有者には23万平米のオフィス賃貸料の中から、毎年僅か190万ドルの
賃料しか支払われないスキームが存在していたのだ。
これはどんなに不動産市況が良くても年間7.5%、平均で5.5%、悪ければ
2%台にしかならない額だ。
つまりこの摩天楼の所有者は「私がかのエンパイア・ステート・ビルの
オーナーです」と吹聴できる権利以外、一ケタ台の利回りしか期待できない
のである。

当然入札は不調で、多くの希望入札価格が2500-3000万ドル台のところ、
唯一4000万ドル台の価格提示をしたのが「中原キイ子」と名乗る日本人
女性、つまり横井の愛妾の子で横井の代理人だったのである。
こうして1991年8月23日、正式の調印式を持って横井英樹がこの摩天楼の
オーナーになった。

実はその後横井とキイ子が所有権を巡り血みどろの法廷闘争を引き起こし、
その後漁夫の利を狙うニューヨークの不動産王ドナルド・トランプが絡んできて、
さながら暗黒小説の趣になるのだが。

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この顛末をつぶさに描いたのが「エンパイア」である。
ミッチェル・パーセル作、実川元子訳、文藝春秋刊、411ページ、3150円。
ノンフィクションだが、不動産にまつわるビッグネーム達のエゴがうごめく姿を
見事に描写している。
私はこの3日間の連休で読了した。

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非常に興味深かったのが、不動産についての先に挙げた投資組合の存在だ。
実はこの存在が摩天楼を巡る生臭いドラマを生むのだが、この組合の
パートナーであるハリー・ヘルムズリーは実に巧妙に摩天楼の利益を
からめとった。
所有者は運営に関して口をはさめず、114年の固定賃貸契約で収益が
上がっても請求権は無く、ビルの価値が上がろうとも利得は与れない。
ヘルムズリー達がテナントの賃貸料を設定し、賃料を集める。
改修工事は所有者が負担する。よってヘルムズリー達は摩天楼の所有者
という肩書きは有しない。
しかしヘルムズリー達はこの契約をきっかけに全米で何億ドルもの不動産を
買い集め、帝王の名を欲しいままにしたのである。

オーナ-と経営会社、オペレーターの関係はホテル業界でも同じといえる。
将来はホテルのGM(オペレーター)に立ちたいと希望しているホテリエに
とって、大いに参考になる書と言えるだろう。

写真は上から故横井英樹。http://homepage3.nifty.com「東洋精糖事件」
ドナルド・トランプと23才年下の妻、メラニア、2006年に生まれた愛息バロン。
http://thestarcelehttp
「エンパイア」翻訳者実川元子氏のブログより。
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by Mikio_Motegi | 2008-09-15 21:57 | 京都・紀行
昨日、東京で行われたオータパブリケーション主催のシンポジウム
「必ず成功するリノベーション パート3」に出席してきた。
会場はホテルインターコンチネンタル東京ベイ。

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パネリストは以下の人たち:

1ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社
 取締役副社長 沖 浩幸 氏

2株式会社プラン・ドゥ・シー
 コンサルティング室ディレクター 望月 俊一 氏

3株式会社アゴーラ・ホスピタリティーズ
 代表取締役 浅生 亜也 氏

4トリニティ・ジャパン株式会社
 COOスーパーアドバイザー 石井 將稀 氏

5株式会社ホスピタリティ・マネジメント
 常務取締役 菅野 潔 氏

6株式会社イリア
 取締役プロジェクトディレクター 米原 聖一 氏

7有限会社ヤスデザイン
 代表取締役社長/インテリアデザイナー 深津 泰彦 氏

8デザインコンサルタント(ロンドン在住)
 村上 明穂 氏

ホスピタリティ産業・オペレーション系の1-5氏に対し、6-8氏は
デザイン系の人たち、といえる。

結論としてシンポジウムは、リノベーションよりホテルデザインの
話題が多く、また上記両者の発言が噛み合っていなかった。
ただ両者は本質的に水と油の立場にあるので、ある意味仕方がない。

むしろ本題から離れて得意のホスピタリティ人材論を展開した菅野氏や
ホテル・マーケティング論を構築してくれ浅生氏、「ナレッジマネジメント
(を共有)」させる為のホテルチェーン本部の必要性を説いた沖氏、
利益が上がらないというブライダルの固定観念を見事に論破してくれた
望月氏の話が面白かった。

残念だったのは、期待していたホテル・リノベーションに於ける
CAPEX(資本支出)について踏み込んだ発言が無かった点である。
ただ良く考えてみるとパネリスト達の中でCAPEXについて語れるのは
多分沖氏しかいない。
そしてコーディネーターは沖氏やパネリスト達にその点についての発言
を求めなかった。

またパネリストが多すぎて、一人一人に充分な発言機会が巡って
こなかった点。
そしてパート3ということもあってか、コーディネーターと一部パネリスト達
に「馴れ合い」の雰囲気があり、期待していた火花が散るような論戦が
無かった点。

とはいっても流石天下のオータパブ。これだけのパネリストを招聘し、
200名以上の出席者を迎えたシンポジウムを開催させる実力に恐れ入った。

懇親会でのネットワーキングも充実。
個人的に旧知の人たちと再会もでき、100点満点で70-75点くらいの
シンポジウムだったかな、というのが偽らざる感想である。
機会があったらまた参加してみたいと思わせるに充分な内容だった。


写真はホテルインターコンチネンタル東京ベイ。同ホテルHPより。

 
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by Mikio_Motegi | 2008-09-06 17:58 | 人材・ホテル