ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

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京都コンベンションビューロー主催、京都府、京都市、京都商工会議所共催
で「集客産業フォーラム」が1月26日(月)に行われた。
会場は京都御所の烏丸通りを挟んで西側にある「金剛能楽堂(こんごう
のうがくどう)」。文字通りお能の金剛流の本拠地。
私はACCJの仲間に誘われ参加した。

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こんなユニークなロケーションでこのようなフォーラムを開催できるところ
も京都の強みだろう。

第1部基調講演は横浜市副市長の野田由美子氏。
対談形式の第2部に京都市副市長の細見芳郎氏が加わり、第3部の
討論会はJTB/GMT営業推進部長の大熊義孝氏と地元ハイアット・
リージェンシー京都の横山健一郎総支配人。
そして全体のコーディネーターに元JNTOの安田彰氏という顔ぶれ。

野田さんはバンカメ、長銀、PWCアドバザリー等で活躍した民間出身。
PFI(Project Finance Initiative / 民間資金の公共事業活用)を日本で
提唱・導入した斯界の第1人者だ。
氏はヨコハマのアーバンリゾートとしての観光・コンベンション戦略を明快
に説明してくれた。
いまやヨコハマの代名詞ともなった「みなとみらい」地区は、まだパシフィコ
とインターコンチ以外は草しか生えていない頃から私が毎日通った場所
なので、今の隆盛が感慨深い。

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JTBの大熊部長は、アメリカの旅行業界からの視点で日本という極東の
デスティネーションを認知させる難しさを説いた。
東海岸・西海岸以外の中央部の、特に旅行関連企業の盛んな地区では
カリブやヨーロッパ等のアメリカ好みの地域以外は、日本であっても一般的
に知名度が低いという興味深い内容。

ハイアットの横山GMは京都の1ホテルとしての外国人取り込みを外資系
らしい分析で説明した。
個人的には横山氏のプレゼン手法や内容が、私のかつて経験したホテルの
それと大変似ていたせいもあり、懐かしく感じた。

京都市の細見副市長も元宝酒造の民間出身。マーケティング屋さん
らしい語り口に会場は何度も沸きかえった。
JNTO出身の安田氏も、ご自身が力を入れてきた事業ということもあり、
「こだわり」を感じさせる采配ぶり。

フォーラム後のホテルガーデンパレスでの懇親会で、懐かしい顔と
再会した。
元JTBアジア室総支配人の別所峻さんだ。別所さんご夫妻と私たち
夫婦は昔から何かと縁が深く、ジャカルタやシンガポールなどで大変
お世話になっている。
現在は(株)ジェイコムというJTBグループのPCO
(Professional Convention Organizer)の要職にあるが、奇遇にも
そのジェイコムは家内がかつて勤めていた会社だ。

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またパネリストの一人であるJTBの大熊部長も、話し込むうちに私が
新卒後勤務した東京の芝パークホテルの上司達を良くご存知ということに
気付き、「世間は狭い」ことを再認識した一夜だった。

今回のパネリスト達に共通しているのは、過去の事例・現状の分析のみ
ならず、「どう取り組んでいるか」「どのようなビジョンを描いているか」という
未来志向であること。これは非常に重要なことだ。

とにかくこのような機会を設けてくれた主催・共催諸団体には率直に
感謝したい。
懇親会のビュッフェも美味しかった。

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ちなみにハイアットの横山GMも、私が嘗て勤務したマレーシア・ペナン島
のシャングリ・ラ ラサ・サヤンリゾートの私の3代前の日本人マネージャ
という先輩に当たる人である。

ひとつだけ残念だったのは、パネリストの皆さんの繰り出す専門用語が
一般の参加者にはやや難解で退屈だったようで、後半に多くの人が
途中退席してしまったこと。
参加者を業界関係者に絞るとか、或いは逆に一般向けに内容をもっと平明な
ものにすれば良かったかも知れない。

写真は上から金剛能楽堂内部 (京都精華大のHPより)
野田由美子氏(ヨコハマ経済新聞 www.hamakei.com より)
ガーデンパレスで挨拶をする来賓の門川大作京都市長、
能楽堂の内庭、及び内部。
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by Mikio_Motegi | 2009-01-27 23:04 | 京都・紀行

オバマのアメリカ

オバマ米大統領が就任してまもなく1週間。支持率もケネディのそれに次ぐ
68%を記録し、まずまずの船出といえるだろう。

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就任演説を聞いていても「お祭り」気分は皆無の、極めて現実的で且つ
力強く国民に行動を呼びかけるものだった。
どこかの週刊誌が日本の首相とは「タマが違う」と書いていたが、将に
そのとおりの感がある。
もちろん実質国民に直接選ばれるという選挙方式からアメリカの大統領は
ポピュリズムに流される危機もある。が、少なくとも彼の組織した閣僚の
顔ぶれからも、将来に期待できるものが見えるのは確かだ。

また未だに日本のマスコミは、オバマ民主党政権は日本を無視し親中国
政策を取るなどと騒いでいる。
以前も私は指摘したが、マスコミはいらぬ心配をする前に、オバマに無視され
ないような政権づくりの構想を掲げたらどうだろうか。
オバマも同盟国・日本からの強力な提言やサポートを心待ちしている筈だ。

さてつい先日まで先行き悲観論一色だったマスコミだが、逆境をはね返す
前向きな論調も散見するようになってきた。

24日(土)の日経朝刊ではパソナの南部靖之代表が、「企業は福利厚生を
含めて人件費の高い正社員を削減し、派遣社員を増やそうとしている」
「大企業が採用を手控えている今、中堅・中小企業は優秀な人材を呼び込む
好機と捉えている」等、(派遣と紹介の違いはあるが)当社と同じ人材業界の
トップとして誠に心強い発言をしている。

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またタレントとしても著名な京都の市田ひろみさん(市田美容室代表)は
京都商工会議所の年始挨拶で「不景気、不景気の空気に乗らないように!!」
と訴えた。

オバマが米国民に求めた「行動」は、そのまま日本にも当てはまるのである。

写真はアメリカの現代美術作家 Jasper Jones(ジャスパー・ジョーンズ)
の1955年の作品” American Flug”(星条旗)
下は市田ひろみさん。
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by Mikio_Motegi | 2009-01-25 22:24 | ブレイク

偶然5件

1月8・9日と上京した折、合計5件の偶然の出来事があった。

1.帝国ホテルで行われたACCJ(在日米国商工会議所)の新年互例会で、
昨年の10月から3ヶ月もの間、お互いのタイミングが合わずなかなか
アポイントが取れないでいたクライアントに遭遇。
そのクライアントはACCJに先月加盟したばかりで、この新年互例会が
初めて出席したイベントだという。おかげでその場で商談が成立した。

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2.同じく新年互例会で出会った人が以前ある米国系商業銀行に
勤務しておられ、私の大学時代のマドンナ的存在だった女性と同僚
だったということが分かった。25年ぶりに彼女の記憶が蘇り、
懐かしかった。

3.同じく新年互例会で再会した知人の女性が、私が愛飲する希少な
「マキコレ」というブルゴーニュのワインコレクションを紹介している
「金井麻紀子」さんの個人的なお知り合いだという事実が分かった事。
世にワイン好きは多いが、「マキコレ」のみならず、金井さんを知っている
という人にははじめて出会った。
ちなみに「マキコレ」については、1997年10月7日のブログ「マキコレを
ご存知ですか?」を参照ください。

4.恵比寿のガーデンプレイスで、シンガポール時代の「セゾングループ会」
で大変世話になったものの、その後8年間連絡が取れなかった人と
ばったり出会った。時間が無くて立ち話しか出来なかったが、後日の
再会を約す事が出来た。
広い東京で知人とばったり会うなんて、滅多にあることではない。

5.横浜郊外の電車内で、かつての私の部下と18年ぶりに出会った。
もっとも彼は昔日の、高級外車を乗り回しては遊びまくり派手な社交生活を
送っていた、という面影は全く無く、なんだか生活に疲れた中年男の風体に
なっていた。
私は彼に「・・・君ですよね?」と声をかけたたのだが、彼はびっくりした
ように私の顔をまじまじと眺め、「ち、違います!」と言い残して
閉まりかけたドアの隙間から飛び出していってしまった。
だからこの人物が、本当に私のかつての部下かどうかはわからない。

・・・5.はともかく、後は全て嬉しい遭遇・偶然の出来事だ。
この調子で今年は良い出会い・出来事の多い年になってくれればいいのだが。

写真は帝国ホテル光の間でのACCJ新年互例会、恒例の「鏡開き」の光景。

帝国ホテルは相変わらず質の良い料理とサービスを提供してくれる。
特にロースとビーフは絶品。
最近参加したどのパーティで供されたものよりも上質だった。

今年の新年互例会、例年より多くの500人近くが出席したが、毎年大量に
出席している同業のエグゼクティブ・サーチの姿が殆ど見られなかった。
確かに参加費は安くは無く、経費削減の時節柄仕方ないのかもしれない。

だがこの商売は一にも二にもネットワークの充実が勝負の分かれ目。
あくまで私の場合だが、上記1-3のように素晴らしい出会いを提供してくれる
機会であるのに、勿体ない話だと思う。
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by Mikio_Motegi | 2009-01-10 22:39 | 人材・ホテル

謹賀新年

「つまる所は、他人をたよりの蔦(つた)となるなぁ真っ平御免。
樫や菩提樹にはなれず、高い位には上るまいが、痩せても枯れても、
独り立ちだぁ!」


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(「シラノ・ド・ベルジュラック」 エドモン・ロスタン作 
辰野隆・鈴木信太郎訳 岩波文庫 122ページ)

学者で詩人で軍人で、おまけに天下無双の剣客だが醜い大鼻の持ち主、
シラノ。この豪傑が、あろうことか・・・。

17世紀に実在したこの人物はロスタン(1868-1918)による戯曲化で
フランス一の人気者となりました。
現代においても、シラノの「心意気-はな飾り」は色褪せる事はありません。

2009年。私にとって最高のアイドル、シラノの心意気に少しでも
あやかれる年にしたいと念じております。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

写真はニューヨーク、リチャード・ロジャーズ劇場で昨秋上演された
「シラノ」の最終幕「シラノ週報の場」の一場面。
左はロクサーヌ役のジェニファー・ガーナー、右はシラノ役の
ケビン・クライン。
www.nyt.com より
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by Mikio_Motegi | 2009-01-01 18:51 | ブレイク