ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

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フォニックス

以下の英文を読み、質問に答えよ:

*****
The street near Douglas's house is so (   ) that trucks
aren't able to use it.

質問:(  ) に入れるのに最も適切なものを1,2,3,4の中から一つ選び、
その番号をマークしなさい。

1 deep 2 narrow 3 bright 4 usual
*****

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答えは 2の narrow。

我が家の小学6年生の長女が、今回3度目の挑戦で「実用英語技能検定試験
(英検)」の準2級に合格した。
これは中学-高校生レベルの英語力らしい。
長女は生後直ぐから6才まで海外で暮らし、シンガポールやマレーシアの
インター校に通っていたので、むしろ遅すぎた合格、といえるだろう。

上記の英文は、準2級の試験で実際出題されたもの。
長女の回答は合っていた。が、彼女は1-4全ての単語の意味を知らない。
何故正解できたかというと、「読んでみて"narrow"を当てはめた時が
一番気持ちが良かったから」だという。

つまり単語の意味が分からなくても彼女は"narrow"と読むことができ、
且つそれを当てはめることが正しい文書であると感覚でわかっているのだ。

ではどうやって"narrow"という単語が読めたのか?
ここに"Phonics"という勉強法がある。


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"Phonics"(フォニックス)とは、英米で子供の英語教育の初期に導入する
つづり字の読み方指導のこと。
アルファベットの発音と文字には関係があり、音だけでは文字は読めない。
例えば"Psychology" をアルファベット音そのままで読めば
「ぷしちょろぎい」だが、フォニックスを知っていれば「・・・・・・」と正確に
読める(何と読むかはこの項の最後に)。

フォニックスを導入していない日本の学習指導要項では、単語を読むのに
「丸暗記」に頼る方法しかない。
頭の良い国民ではあるが、読めない・発音できないことからなかなか単語が
憶えられず、ひいては英語嫌いになっていく人も多いのでは、と思う。

長女の場合、インター校での学習に加え家内が個別指導したことにより
ほぼ完璧にフォニックスを習得できた。
が、長女が恩恵を受けたような環境は、今の日本ではなかなか望めない。
本当に英語教育に優れた環境にいようとしたら、膨大な経費がかかるだろう。

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減少する一方の総人口、内需より外需に頼らざるを得ないニッポン。
英語教育の必要さがひしひしと伝わるのに、危機感を抱いて具体的な
アクションを起こしている人は多くないように思えてならない。

フォニックスはそうお金のかかる勉強法ではない。
また英語の発音のキレイな日本人・外国人は国内にごまんといる。
英語教育の為にフォニックスと彼ら、彼女らのスキルを組み合わせ、もっと
活用することはできないだろうか?


写真上、中は各メディアから。
下は長女が通っていたマレーシア・ペナン島の"St.Christopher Int'l
School(セント・クリストファー・インターナショナル・スクール)"

・・・しかしこういう「感覚的」な英語スキルを身につけいている長女に、
学校英語を理論で教えるのは難しい。文法とか構文とか、教わらなくても
身についてしまっているからだ。
そしてその感覚を試験等で正確にアウトプットできるかというと、そう上手く
いかないのがまた大問題なのである。



"Psychology" =「サイコロジー」
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by Mikio_Motegi | 2009-11-29 16:38 | 人材・ホテル
2010年ワールドカップ南アフリカ大会の出場全32カ国が出揃った。
ブラジル、アルゼンチン、スペイン、ポルトガル、イタリア、イングランド・・・
4年に一度のサッカーの祭典まで後7ヶ月だ。

誤審によリフランスに敗れ出場権を逃したアイルランドは、現在FIFA
(国際サッカー連盟)に試合の無効と再試合開催を申請している。
・・・確かにあの場面であんな誤審をされ出場権を失っては、アイルランドは
たまったものではない。

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このブログでも再三取り上げているが、日本代表の岡田監督は相変わらず
今回のワールドカップ(W杯)ベスト4進出を目標としている。
そして、それに対し批判するコメントを載せている大手メディアを、私は
見たことがない。
サッカー日本代表がメディアの重要なコンテンツであることは理解できる。
しかし監督のバカバカしい目標設定を批判せず、むしろ尻馬に乗って
それを煽るようなメディアとは一体何なのだろう?

私が心配なのは、アホなメディアに煽られた国民の「サッカー離れ」が
進んでしまうことに尽きる。

出場32か国中、日本は相当弱い位置にいる。ベスト4進出どころか、
ワースト4付近をうろうろしているのが実情ではないか。
もちろんグループリーグ突破でさえおぼつかない。

しかしメディアはそんな現実に目をつぶり、「日本は強い」と盛り上げようと
必死になっている。何も知らない国民はそれを信じ、日本は強いと思い込む。
大会本番ではそんな日本代表を深夜まで応援する。
そしてあっけなく敗れる。
「強い筈なのに、なぜ負けたの?」と泣き崩れる女性ファンが大写しになる。
そして代表に裏切られた無垢な国民のサッカー離れがますます進む・・・。

・・・上記は2004年のアテネオリンピック、2006年のW杯ドイツ大会、
2008年の北京オリンピックのサッカー代表戦で、既に直面した現実なのだ。

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今年9月に発表された、イギリスのブックメーカー(予想屋)による
ワールドカップの主な配当予想は以下の通り:

ブラジル       5倍  
イングランド     7倍
アルゼンチン    10倍
ドイツ        12倍
オランダ・イタリア 14倍
オーストラリア  100倍
日本        200倍
北朝鮮      1000倍

(www.world-cup-betting.me.uk より)

メディアは本来既存の価値観、歪められた実像を掘り起こし、批判する
機関であるべきだ。
民主党政権が誕生した翌日から批判を開始するような日本のメディアが、
なぜサッカーに関しては岡田監督や、彼のバカバカしい目標設定を許す
日本サッカー協会を批判しないのか。

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私がサッカー日本代表に望むのは、「美しく、攻撃的で、未来志向の
サッカー」。
順位などどうでもよい。W杯本番であのスペインやアルゼンチンと戦い、
日本のサッカーの芸術性、大衆受けする楽しさや魅力をもう一度日本人に
訴えかけて欲しい。そして結果としてグループリーグを突破できれば、
それ以上言うことはない。

さて、このブログでさんざん批判してきた私なので、もし日本代表が
次回W杯でベスト4に進出した場合の責任を明確にしておく。
もし岡田監督率いる日本代表がベスト4に進出したら、私は髪の毛を
剃って「ボウズ」になり、その姿をこのブログに掲載する事を
ここに宣言します!


*****

写真は上からフランス代表アンリのハンドを取らなかったスエーデン人主審
に猛然と抗議するアイルランド。 www.yes.but.however.com
中は2006年北京オリンピック出場を決めた際の、東京国立競技場の
大応援団。
下はブックメーカーのHP。www.sportsbookreview.com
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by Mikio_Motegi | 2009-11-21 18:18 | サッカー、スポーツ

カジノの未来

11月12日(木)、兵庫県西宮市で(株)ホテリエスタッフ主催のセミナー
「カジノ合法化の進捗状況について」に出席してきた。
講師は日本カジノスクール校長で(株)ブライト代表取締役社長の
大岩根成悦(おおいわね まさよし)氏。
会場の西宮市勤労会館は60名以上の参加者で賑わった。

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大岩根氏によると、G8参加国の中でカジノが無いのは日本のみ。
世界130カ国でカジノが認可されている。他にもシンガポール、ブラジル、
中近東、北アフリカの諸国にないが、シンガポールは来年2ヶ所同時に
オープンするし、2016年のリオ五輪開催が決まったブラジルでも
認可される可能性があるらしい。

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私自身、若い頃に行ったヨーロッパ一人旅で、ウィーンとブダペストのカジノ
で遊んだ経験がある。日本では競馬・競艇などの公営ギャンブルはおろか、
パチンコにも全く興味の無い私だが、ヨーロッパのカジノは楽しかった。

この時の為にわざわざスーツケースに詰めて持ち込んだタキシードを
着て、実は初体験の「おのぼりさん」なのに、それと悟られないように
せいぜいさりげなく(なんという自意識過剰!)カジノに乗り込む。
ついキョロキョロと辺りを見回してしまうのだが、中は映画に出てくる
ような、絢爛たる世界。
ブラック・タイとカクテルドレスに着飾った人々の上気したおしゃべり、
シガーとアルコールの混ざった香り、時々上がる歓声、ため息、
コロンの香り。とにかく大変な賑わいだった。

私はブラック・ジャックとルーレットの場に着き、なんと3時間ほどの
滞在で、ビギナーズ・ラックもあってそれぞれ当時のレートで3万円、
計6万円ほど稼ぎだしたものだ。

スタッフである両替カウンターのキャッシャーも、ディーラーも、黒服の
マネージャーも、多分私がシロウトだと見抜いていたのだろう。
だが皆親切でホスピタリティに満ちていた。

もっとも生来の「宵越しの金を持たない」貧乏性と、一人旅の気楽さもあって、
現地で知り合った同世代の若者とディスコに繰り出し散在してしまったが。
僅かではあるが、ヨーロッパの経済振興に貢献できたわけだ。

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さて大岩根氏によると、我が国では刑法185条と186条の「賭博罪」規定で、
賭博をした者は50万円以下の罰金または3年以下の懲役、賭博の胴元は
5年以上の懲役が科せられることになっている。

それに対しカジノの経済効果に着目した東京都の石原都知事が1999年に
「カジノの合法化」に言及、自民党内でも「公営カジノを考える会」という勉強会
が発足し、カジノ解禁がにわかに現実味を帯びた時期があった。

が、当時の小泉内閣で設置された経済特区でも、法務省の見解では刑法の
規制緩和は認められず、それを潮目に運動も盛り下がったままだ。

ちなみに海外では、マカオのカジノの売上げは年間8500億円、ラスベガス
は7800億円もある。
韓国では2006年に新たに3ヵ所の外国人向けカジノをオープン。
内、日本人観光客が60%を占めるという。
シンガポールは「ツーリズム2015」を掲げ、総額1兆円を投資、カジノ及び
3棟・2600室のホテルを建設中だ。それにより2004年に800万人だった
観光客数を2015年までに1700万人に倍増させようとしている。

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カジノの経済効果は単に売上げによる税収増加だけでなく、観光客が増える
ことでのホテル、レストラン、交通機関への波及効果、雇用増大、設備投資
等々が見込まれる。

日本ではパチンコ業界がカジノ建設に反対しているという噂があるが、
30兆円産業になったパチンコ業界に対し、マカオの例を見てもせいぜい
1兆円程度の売上げしか見込めない。
既に全国で500万台以上設置されているパチンコ台に対し、カジノでの
スロット・マシンはどんなに多く見積もっても1万台にしかならず、とても
競合はしないと思われる。
事実日本のパチンコ最大手の「マルハン」は、2008年1月24日にマカオの
カジノに128億円を出資し進出している(同社のニュース・リリースより)。

少々驚いたのが、世界のカジノでHigh Roller(ハイローラー)と呼ばれる、
掛け金総額が1000万円以上の上級顧客リストに、日本人が1万人以上
登録されていること。

またカジノのHouse Edge(控除率=儲け率)は、宝くじやサッカーくじの
50%、公営ギャンブルの25%に遠く及ばす僅か5-6%にしか設定されて
いない。
日本人のギャンブル好きと、カジノの薄利多売を物語っていると思う。

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セミナー後は大岩根氏と日本カジノスクールのディーラーにより「模擬カジノ」
が開帳された。
「ブダペストの奇跡」、「ウィーンの歓喜」再来を目論む私は、ブラック・ジャック
で勝つコツをディラーから伝授された。
帰宅後、最近私が負け続けている小学生のギャンブル大好き娘どもへの
リベンジに挑んだのだが、あえなく「紫野の屈辱」という結果に終わったので
あった。

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写真は上から ルーレットのルールを説明する大岩根氏。氏の会社のHPは
          www.bright777.com

ドナルド・トランプが開発したアメリカ東海岸のアトランティック・シティ。

カジノのイメージ。www.allposters.co.jp より。
こうした華やかな大人の社交場が日本にあっても良いはずだ。
もっとも世界一の規模と売上げを誇るマカオのカジノには、Tシャツに短パン
姿のお客で溢れかえっているという。

シンガポール、マリーナ地区に来年オープン予定のカジノ。

私が訪れたブダペストのカジノ。ヒルトンホテル内にある。

セミナーでのブラック・ジャック光景。          
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by Mikio_Motegi | 2009-11-15 20:54 | 人材・ホテル
先日ACCJ(在日米国商工会議所)の秋の懇親会があり、会場の
シャングリ・ラ東京を訪れる機会があった。
かつて私自身が勤めた経験のあるホテルの日本第1号ということで、
訪れる前から大いに期待が膨らんでいたのは言うまでも無い。

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ここはシャングリ・ラとして世界で初めて採用する「ビル・イン」タイプの
ホテルだ。
つまりオフィスビル内に賃借し、上層階をホテルとして利用するという最近
流行のモデル。
外資系ホテルの主流であるマネージメント・コントラクトではない、ビルの
オーナーとホテル・オペレーターがリスクを折半するという思想によるもの。
同じビジネスモデルに東京のマンダリン、リッツ、ペニンシュラ等々の
5スターホテルが挙げられる。

2007年7月のこのブログに香港のカオルーン・シャングリ・ラについて
エントリーしたが、シャングリ・ラのイメージは「広く、華やかで雑多なホテル」
である。

カオルーン、上海、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、マニラ等に
代表されるが、広々としたロビー、高い天井にジャズの生演奏が流れ、
ブラック・タイやカクテルドレスで着飾った人々の賑やかなお喋りとさんざめきが
こだまする。

民族衣装を着込んだドアマンに導かれエントランスを通ると、3階までの
吹き抜けの天井、ふんだんに利用する豪奢な大理石、シャンデリア、壁面一杯
の絵画やタペストリー、大ガラスの向こうの広々とした庭園。
その景色を臨むロビー・ラウンジでは、選り抜きの女性スタッフが腰まで届く
スリットの入ったエキゾチックなコスチュームを身をまとい、エレガントな
笑顔を振りまく。

そして忘れてはならない演出効果として、アジアの喧騒がある。
空港を出てからホテルに到着するまでに、人々が目にするの大渋滞の道路、
けたたましく鳴り響くクラクション、縦横無人に走るタクシー、超満員の
路線バス、横断歩道なんか無い幹線道路を平気で横切る人々。
物乞いが車の窓を叩く場合もある。

そういった喧騒、アジアの「カオス」の洗礼から逃れ、へとへとになったゲストが
辿り着いたところが桃源郷=シャングリ・ラなのだ。

要するにホテル馴れしていない田舎者や出張ビジネスマンをファースト・
サイトで圧倒し度肝を抜き、ポーッとしている所で高い料金をふんだくる。
これがシャングリ・ラ流のビジネスと言える・・・かつて勤務した私が言うのも
何だけど。

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ところがここ東京のシャングリ・ラはだいぶ趣が違う・・・。ここはあまりにも
洗練されていて、クールだ。レストランも2軒だけ、宴会場は小さい・・・ま、
無いものねだりをしてもしょうがない。
シャングリ・ラが新しいタイプのホテル開発に乗り出した、ということで。

ブッフェの内容だが、「おや?」と思うような斬新な料理が目立った。
どこにでもあるローストビーフが無く、代わりに厚切り東皮肉(トンポーロー)、
ローストポーク、時節柄かターキーのワゴンサービスが並ぶ。
表面がカリッとクリスピー、中身はしっとり。ソースも美味い。
シーザーズサラダのシェフサービスもあり目を引いたが、一番驚いたのが
カレーライスがあったこと。
私はブッフェパーティーでカレーライスにお目にかかったのは寡聞にして
はじめて。
もちろん野菜や上質なビーフがたっぷりの高級カレーだが。

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ハウスワインは白、赤共に上等。
面白いのはサントリーが協賛しバーカウンターを出しており、そこで
「マッカラム」の12年、18年というシングル・モルトを試飲させていたこと。
ゲストの注目を集め、且つホテルの売上げには繋がらないがコストを
削減できる、興味深い試みだと思った。

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ロビーを訪れたゲストをファースト・サイトで圧倒するというシャングリ・ラ
流のグランド・ホテル・モデルから脱却し、いわば宿泊特化型の
ホスピタリティで勝負するという姿勢は注目すべき。

パーティーの後に客室も見せて頂いたが、最低50㎡の広さを確保して
いるのはさすが。
「欧米流のホテル運営+アジア流のおもてなし」を標榜するホテルらしく、
随所にアジアン・テイストを意識したデザインを配している。

同じアジアに本拠地を置くペニンシュラやマンダリンがヨーロッパ風の
テイストを意識し、シャングリ・ラがよりアジアを意識している対比が
面白い。
今後どちらがビジネスとして成功するか?興味は尽きない。



写真は上がシャングリ・ラ東京と「丸の内トラストタワー」全容。
森トラストのHPより。
中がシャングリ・ラ・ジャカルタのロビー風景。
下2枚が東京の宴会場。
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by Mikio_Motegi | 2009-11-07 22:59 | 人材・ホテル

読書週間 2009

読書週間である。この時期神田の古書街では「古本まつり」が催されていて、
学生時代は良く出かけたものだ。
京都ではお盆の時期に下鴨神社の境内で同じく「古本」の市が立つが、
クソ暑い真っ盛りに屋外で立ち読みでも無いので、私は行く気がおきない。

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実は私は今年の年頭から「読書ノート」というものを書きはじめている。
再読を含め月に5-6冊、毎年60-80冊程のペースで読書をしているのだが、
昨年は何だか同じようなテーマの本を買ってしまうことが続いた。

本の内容をしっかり把握していないからこういうことがおきると猛省する。
このままだとかつて読んだ本を思い出せずに再購入してしまうという屈辱の
事態がおきかねない。
そこで今年から、本を読み終えた後はメモ代わりに「読書ノート」を書くことに
したのだ。

本を読みながら気になる箇所に傍線を引いたり、ページの端を折る人は多い
と思うが、私の「読書ノート」はその部分をノートに書き出すだけの簡単なもの。
自分なりの感想とか意見、反論等を書くという高度なものではない。
PCのキーボードを使わず手書きでノートをつけることで、忘れがちな漢字の
学習機会にもなり、一石二鳥だ。

文学作品の感想はなかなか書けないものだ。
私の読み方が浅いのか、通り一遍のどこかから借りてきたような感想しか
浮かんで来ないのは目に見えている。そしてその駄文を後で読み返すのが
たまらなく嫌だ。
いきおい「ノート」に記すのはビジネス書、啓蒙書、随筆の類が多くなる。

ところで私はビジネス書の、特にベストセラーになった本は意識的に
読まないようにしている。
時代の空気を読んでビジネス書を選ぶと、自然とベストセラーばかりを
読むことになる。そしてベストセラーのノウハウに従うということは、皆が同じ
タイプの成功を目指すことになる。
が、競争社会で皆が同様に成功することはありえない。
私のような零細業者が時代を生き抜いていくには、「逆張り」で行くしかない
のだから。

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さて再読を含め今年1年間で読んだ中で特に印象に残った本が下記
(順不同):

1.「編集者という病(やま)い」 見城徹      幻冬社文庫
2.「ポーツマスの旗」      吉村昭      新潮文庫 
3.「ベトナム戦記」        開高健      朝日新聞社文庫
4.「無印ニッポン」        堤清二・三浦展 中公新書
5.「虚人のすすめ」       康(こう)芳夫   集英社新書

3.を除き基本的にアウトロー的な内容、著者であることに気付く。

また、読んでがっかりした本、「金と時間を返せ」と言いたくなった本と
その理由は以下:

6.「子供あっての親」             石原慎太郎 幻冬社文庫 
7.「スティーブ・ジョブズ 人を動かす神」 竹内一正  経済界
8.「祖父 吉田茂の流儀」          麻生太郎  徳間文庫 
9.「白州次郎の生き方」            馬場啓一  講談社文庫 
10.「日本は没落する」            榊原英資  朝日新聞社 

6.・・・バカ親の典型。ちなみに私は著者の熱烈な愛読者だ。
    「わが人生の時の時」などしみじみと素晴らしいと思う。
    しかし6.を上辞した頃から彼はおかしくなってきたようだ。

7.・・・「二番煎じ」の失敗例。但し姉妹本「神の交渉力」には本当に影響を
    受けた。
    
8.・・・宰相になる人にはIQ試験を課すべき。

9.・・・権力者をアイドルに仕立ててどうする。白州の本当の魅力に迫って
    いない。

10.・・・中国に対する信じられない認識の甘さを露呈(112ページ)。
     この一文が無ければ良かったのに。

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こうして眺めてみると、外国人の著書が無いことに気がつく。今後は意識して
購読しようと思う。

写真は上が神田古本まつり風景。「Book Town じんぼう」のHPより。

    中は私が現在ヒマを見つけては少しずつ再読している開高健の
    「私の釣魚大全」。
    近所の現代的古本屋「あかいも」のご主人推奨。

    下が今年印象に残った本。
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by Mikio_Motegi | 2009-11-01 12:04 | ブレイク