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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

琵琶湖 湖東を行く

GWの期間中は遠出をせず、いつも近場で過ごすのが我が家流。
今年は琵琶湖の東、近江八幡(おうみはちまん)や安土(あづち)といった
「湖東(ことう)」地区に行く。
京都市内から車で僅か一時間の距離だが、結構な観光コンテンツがあるのが
琵琶湖の魅力だ。

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水運が物流の主流だった頃を彷彿とさせる「水郷巡り」。
琵琶湖と言うと一つの大きな湖を連想するが、この辺りは戦前まで無数の
内海を従える一大湿地帯だった。
織田信長がこの地に安土城を築城したのも、ここが東西の交通の要所で
あったのと、ここから琵琶湖を船で堅田(かただ)に渡れば、京都まで
直ぐそこの距離にあったから、という理由からだ。

遊覧船でゆっくりと水郷を巡る。丁度船と並行して路上をジョギングする
年寄りとほぼ同じスピードだから、多分時速8-9キロだろう。

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ここらは「葦(あし)」の産地で、あちこちに群生している。
「オオヨシキリ」という葦原で巣作りをする野鳥がいて、船がそこを
分け入る時にたてる特徴的な甲高い鳴き声がにぎやかだ。


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本日の泊まりは「ホテルラフォーレ琵琶湖」。
インドアプール、体育館、プラネタリウム、テニスコートなどを併設する
大型のリゾートホテルだ。

予想通りロビーは多くの家族連れ、カップルが多かったが、施設が広いのと
スタッフが慣れているのか、殆ど混乱はない。
またリピーター率が高いのか、客層もかなり良い。混雑するリゾート地に
ありがちな、マナーもへったくれもない「とんでもない」お客を全く
見なかったのは特筆ものだ。

また夕食のビュッフェの内容が抜群に良かった。もちろんラインアップは
ファミリーからカップル、お年寄りまで対応する雑多な物ではあったが、
食材一つ一つの質が高い。揚げたてのワカサギの天ぷらは新鮮・ぷりぷりで、
豚バラ肉のイカスミソースや温野菜サラダは、素材の良さに加えソースの
質が実に高い。地元特産の近江牛のすき焼きも頬が落ちるほど。

また手を抜きがちなデザートも本格的だ。多分専門のパティシェが腕を
振るったのだろう。

噂によると、このビュッフェの原価率は30%を遥かに超えているという。
さすが名門リゾート「ラフォーレ」の面目躍如だ。

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琵琶湖の湖東地区は旧中山道(なかせんどう)も通る古来から交通の
要所であり、安土城の城下町でもあったため、歴史的な価値のある遺構も
多い。
もちろん湖西、湖北地区も多くの観光コンテンツに恵まれている。
もっともっと沢山の人が訪れても良い、懐の深いデスティネーション
と言えるだろう。

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実はこのホテルには私は特別な思い入れがある。1999年5月、当時
シンガポールのインターコンチネンタル・ホテルに勤務していた私は、
ドイツ人の総支配人であるエドワルドと共に日本に出張に来た折、
このホテルを訪れている。

詳細は2007年5月5日のエントリー「神戸ビーフに想う事」を参照に
してください。

写真は上から「水郷巡り」近江八幡物産観光協会のHPより。

葦原風景。

ホテルラフォーレ琵琶湖全景。www.mapple.net より。

客室からの眺め。琵琶湖を挟んだ対岸の山は「比良山」。
山頂付近には琵琶湖バレイというスキー場が広がる。

ホテルのツインベッドの客室に泊まると、必ず側転をしたがる我が家の猿、
違った、次女。
40㎡の広さがある快適な部屋だ。もっとも次女がベッドカバーをぐちゃぐちゃ
にしてしまい、写真を撮る事が出来なかったが。
by Mikio_Motegi | 2010-05-05 20:36 | 京都・紀行