新しい家族が増えました
2010年 09月 10日
残念ながら。9月10日にやって来た柴犬の「コテツ」の事である。
血統書付き、生後40日のオス。名前の由来は、家内が結婚前に実家で
飼っていた同じく柴犬のオス「テツ」から来ている。
実は私は小学校3年の時にお祭りの縁日で買ったハツカネズミを三日で
餓死させて以来、哺乳動物を飼ったことがない。
それ以降はマレーシアのコンドミニアム内の池から釣ってきた野生のグッピー、
ネオンテトラ、クリーニング・フィッシュ。
京都に来てからは沢ガニのカニ吉(これは4年経つが今も健在)、
ミドリガメ(カニ吉と同じ水槽に入れていたら、カニ吉にいじめられ
ストレスで死んだ)、
カブトムシ(家内が勤務していた京大医学部の教授室に迷い込んだIQの
高そうなモノ。繁殖に成功したが全て近親相姦で生まれたので山に帰した)、
金魚、嵯峨野の広沢の池で獲って来た由緒あるモロコとザリガニ
(モロコは金魚に食われ、ザリガニは脱走し行方不明)と、すべて
変温動物たちだ。
私の実家の母が茶道をやっている為、庭を荒らされたくないという理由から、
我が家に侵入して来た犬猫共を駆逐する「犬猫狩り」に明け暮れた少年時代を
過ごした私だ。だから犬猫の類を飼うのは正直言って苦手だった。
だが家内や娘たちの強い要請があり、対価として課した娘たちの学校の
成績もまずまずだったので、遂に飼うことを決心したのである。
先代のテツは、近頃の人間だかペットだかわからないような贅沢な
飼われ方はしていなかった。エサは人間の残飯、寒くても暑くても犬小屋
住まいで家になんて上げない、大抵は敷地内に放し飼い。
我が家もそのやり方を踏襲することにしている。
古来より犬は人間のかけがいのない仲間だった。
だから昨今の浅はかな愛情をかけ、本来の野生を喪わせる飼育に、人間の
自己満足以外の何の意味があるというのだろう、というのが我が家の意見。
私が犬を飼う決断をする後押しをしてくれたのが、下の言葉である。
「子供が生まれたら子犬を飼うがいい。子犬は子供より早く成長して、
子供を守ってくれるだろう。
そして子供が成長すると良き友となる。
青年となり多感な年頃に犬は年老いて、死ぬだろう。
犬は、青年に教えるのである。死の悲しみを」
(ゴルゴ13 130巻 「黄金の犬」)