雲外蒼天 から 大展宏図
2011年 01月 09日
去る1月5日の京都商工会議所賀詞交歓会で、会頭の立石義雄オムロン会長
が挨拶の際に引用した中国の言葉。

雲外蒼天とは、重く垂れこめた雲を払いのける努力をすれば青空が広がる
という意味。
大展宏図とは、大きな計画、立派な施策を大きく展開するという意味。
立石会頭は昨年を雲外蒼天の年、今年を大展宏図の年と位置づけている。
私は年頭所感とかいう政財界人のこの手のスピーチについては、まともに
取り合わない事にしている。
が、この立石というおっさんだけは毎年ユニークな事を喋るので、つい
メモをとってしまう。
4年前は京都が谷垣現自民党総裁のおひざ元であるにもかかわらず、彼の
提唱する増税論に真っ向から反対し、3年前は京都の経済諸団体の統合を
突然ぶちかまし、会場を騒然とさせた。
苦労知らずのボンボンだからこそとも言えるが、おもろいおっさんである。

また会頭はスピーチ原稿にないアドリブで「今年は中国による『日本買い』
がますます盛んになり、株価も相当上がるだろう」とも述べ,
中小企業が新たな成長を目指すには、中国、インド、ベトナム等アジアの
ダイナミズムを如何に取り込むかに関わっている、とも述べていた。
中国脅威論、中国嫌いの論調が最近のメディアで目立つ。
私も個々の中国人はいい奴が多いと思うが、中国の共産主義国家体制は
やはり日本にとって現実的な脅威であると感じる。
が、今や中国を疎外してやっていけるほど世界経済に余裕はないし、
これだけダイナミックに成長している国とすぐお隣にいるという日本の
地政上のアドバンテージを有効活用しない手は無いと思う。
要するにどのように付き合うかが問題で、その点は政界より経済界の方が
よっぽど上手くやっている。
雲外蒼天も大展宏図の中国の言葉だし、元々日本人は中国の文化に憧れ
を抱いている。
だから彼らの最近のわがままなガキ大将のような振る舞いに余計失望して
しまい、中国を嫌いになる日本人が多くなるのもわかるのだが。

写真は京都ホテルオークラで開催された賀詞交歓会の様子。
私は毎年欠かさず出席し、その年の景気を占うよすがにしているが、
今回はここ数年にない明るく前向きな雰囲気を感じた。
東証の株価も10,500円でスタートしたし、良い年になってくれればいいが。

