大徳寺・西陣散歩 (1)
2006年 10月 16日
関東で生まれ育ち、就職も東京だった昔からの私を知る友人・知人からは「なんで京都に住んでんの?」とよく聞かれるが、理由は簡単。家内の実家があるからだ。
8年に及ぶ東南アジア生活を切り上げ帰国を決めたとき問題になったのが日本の何処に住むか、だった。以前所有していた横浜のマンションは既に売り払っていたし、娘達の教育のことも考えてとりあえず北区の北大路沿いにある家内の実家に転がり込み、そこでこの事業を始めた、というのが真相である。
家内の家は裏庭の塀の向こう側が大徳寺、というロケーションだ。自然と様々な形で大徳寺の方々とのお付き合いが始まった。
写真は江戸時代に小堀遠州が作庭した名刹「狐蓬庵(こほうあん)」。そして我が家の娘達が「大徳寺の森」と呼ぶ、高桐院横の路。将に昼なお暗く、真夏の日中でもひんやりとする鬱蒼としたこの森を、彼女達はここを抜けた先にある「今宮幼稚園」に毎日通っていた。
これから徐々に我が家のある西陣、大徳寺周辺、また京都市内の散歩道を紹介したいと思う。
(このシリーズは司馬遼太郎の「『街道をゆく』34大徳寺散歩」《朝日文芸文庫刊》のタイトルを拝借した)



