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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

山の上ホテル

神田駿河台の山の上ホテルに泊まった。このホテルの存在は、神田の古書街や明治大学があるので学生時代から知っていた。但し利用するのは今回が初めて。

・・・正直、驚いた。素晴らしいホテルである。値段は楽天トラベルを通し、1泊1室18700円、朝食込み、ツインのシングルユース。部屋の広さは23㎡。

以下は体験した驚きの数々:
1.ホテルは本館と別館に別れ、フロントも別々である。本館のドアマンにチェック・インであることを告げる。ドアマンは当日の予約客のリストを持っていて、直ぐに私の予約していた別館へ  案内した。
2.フロントの応対は極めてスムース。ルーム・キーが重くてでかい。
3.先ほどのドアマンがルーム・エスコートするという(荷物も少ないので、これは辞退した)。
4.部屋に入ると1分後のドアをノックする音。ドアにチャイムものぞき窓もが無い!
誰かと思い尋ねると、女性の声で「お茶をお持ちしました」
5.東南アジアで経験した日本人客を狙った強盗か、と一瞬迷うが、ここは日本。思い切ってドアを開けると、確かに女性のメイドさんが立っていた。(これがまたスタイルの良い美人!)
6.聞くとチェックイン客にはほうじ茶をサービスしている、という。そしてターン・ダウン(ベッドを 覆っているカバーを外すこと。)までしてくれた!
7・ズボン・プレッサーを借りようとすると、貸し出しは無く、無料でハウス・キーパーがプレスをしてくれる、という。

・・・繰り返すが、これで朝食付き18700円である。3万円払って泊まった外資系ホテルだって、こんなことしてくれなかった。

傑作だったのが、当日山の上ホテルで夕食の約束をしていたホテル開発コンサルタントのH君。上記1-7と値段を言うと、「けしからん。値段とサービスが全く釣り合っていない。このホテルの経営者は失格だ」と息巻いている。ところが実際に部屋に案内し、上記が事実であること、部屋のアメニティが完璧であることを知ると、とたんにふにゃふにゃとなった。
「本当だ・・・東京にこんなホテルがまだあったんだ」H君がつぶやく。

その後ホテル内を散策し、本館地下2階のワイン・セラーへ。エレベーターの前で某有名女優とすれ違う。H君は店の雰囲気、客層がいたく気に入ったようで、「素晴らしい。ここは使える」を連発。ナパ・バレーの赤ワインを1本とア・ラ・カルト数品、これで2万円。

翌朝、頼んでいた時間きっかりにプレスされたズボンが届く。廊下に出ると客室清掃の準備をしている昨夜のメイドさんが。清掃は外注していないのか?

朝食はセットメニューだったが、これも合格。私と入れ違いに、宝塚出身の女優が入っていった(昨夜見た女優とは別人)。精算もスムース。聞くと、このホテルのスタッフは伝統的に秋田、岩手。青森の出身者が多いとのこと。経営者の方針でもあるそうだ。

ホテルを出て、JR御茶ノ水駅まで徒歩で3分。そんなロケーションなのに喧騒と無縁のホテルであった。

写真は本館の外観と、客室のアメニティ。手書きの避難経路図、ルーム・キー、チェックイン後にサービスされたほうじ茶。ところでH君は、何の目的でこのホテルを使おうと計画しているのだろうか・・・。

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by Mikio_Motegi | 2006-12-09 07:44 | 人材・ホテル