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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

フォロワーシップと転職活動

1月21日(日)のTBS系列の番組「情熱大陸」で、早大ラグビー部の中竹監督を取り上げていた。その中で監督は「リーダーシップと同時にフォロワーシップも育てなければならない」と語っていた。
「フォロワーシップ」とは耳慣れない言葉だし直訳すると「従者の心得」みたいになってしまう。
だが、強力なチームを形成する上でリーダーシップと同様に重要なファクターである。

リーダーシップについてはこの場で私が云々する必要もないが、フォロワ-シップとは「リーダーの責務・成果を分かち合い、目標実現に向けて行動すること」と表現できる。いいかえれば強いリーダーと強いフォロワーは表裏一体の関係にあり、どちらが欠けて強い組織は成り立たない。

何故こんなことを書くかというと、私のリクルート斡旋活動の局面で、フォロワーがいないために転職をためらうリーダーとしばしば遭遇するからである。つまり本人の転職意欲は高く面接を受けた企業からの評価も上々。さてオファーレターを作成、という段階になって「自分が今抜けると今いる組織が今後立ち行かない」と言い出す人がいる。
この場合、私は「あなたの組織が強力なのは、あなただけのお陰じゃありません。あなたと同様に部下が素晴らしいからです。だからあなたが今組織を抜けても、ビクともしませんよ」と言ってあげるのである。
これは、そのリーダーの存在意義を否定するように捉えられかねない意味も含む。
しかし私達はしばしば自分の価値と自分の所属する組織の価値を混同するものだ。優秀な人ほど、自分の価値を俯瞰(ふかん)して評価できる人、といえるだろう。そして強いリーダーの最も大事な職務は、フォロワー・後継者を育てることなのである。もっとも後継者が組織内にいないから私のような商売が繁盛する、とも言えるのだが・・・。

写真は早大ラグビー部のHPより。

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by Mikio_Motegi | 2007-01-22 11:51 | 人材・ホテル