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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

オシムがまだ語っていないこと

朝日新書より今月出版された本のタイトルである。
サッカー日本代表チームのイビチャ・オシム監督を、Jリーグジェフ
市原時代から徹底取材した元朝日新聞の女性記者の書き下ろしだ。
来月からアジア各地で始まるアジア大会に向け、類似本がいくつも
刊行されているが、日本代表チームではなくこの66歳の名伯楽に
フォーカスした内容が面白かった。

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実は私は相当のサッカー気ち・・で、特に日の丸をつけていればA代表
だけでなくU-23(Under23/文字通り23歳以下の代表)やU-20も
熱狂的に応援している。

どれだけ気ち・・かを語るエピソードだが、1997年の8月だったか、
シンガポールのお隣、マレーシアのジョホール・バルで、日本サッカー
史上初のワールドカップ出場の切符を手に入れたあの対イラン戦
「ジョホール・バルの歓喜」を体験したのである。
実はこのとき、生後3ヶ月の長女が生まれて初めて熱を出し、同時に
家内も風邪で寝込んでいた。
ジャカルタのジャパン・クラブのサッカーチーム時代の友人達が
ジョホールに行く途中シンガポールに立ち寄っていて、私は彼らと翌日
一緒に観戦に行く約束をしていた。
家内と赤ん坊が高熱!一方で日本代表は初めてのワールドカップ切符を
手に入れるかどうかの大事な一戦!
・・・私は迷わずジョホールに出かけたのである。

さてその私をして、昨年のドイツワールドカップの結果は本当に残念で、
今思い出しても腹が立つ。
ジーコジャパンの最大の失敗は若手の育成に力を入れなかったことで、
23歳以下の若手選手を数人はドイツに帯同すべきだった。
これは4年後の南アフリカ大会を見据えた中長期育成戦略の根幹を
なすものの筈だったが、実際ジーコが帯同した若手は24歳と25歳の
計3名だけ。

今更怒ってもしょうがないが、今日発表された代表メンバーに21歳の
選手が5人もいる。流石はオシム。チームの戦略を見据えている。

ジーコは即戦力だけでチームを作り、結果は'惨敗。
オシムは将来を見据えて伸び盛りの若手を多く選抜。
歴史は彼らをどう評価するか、楽しみである。
ちなみに1998年大会のフィリップ・トルシェもU-23代表監督を兼務し、
長期的な視野で若手を育成、本番では予選リーグ突破を果たした。

ところで私の今の最大の心配は、もしオシムがいなくなったら誰が後任の
監督を継ぐかという点だ。オシムは高齢だし、もしチーム再建途上の
アジア大会で惨敗したら責任論も吹き出るし。
今のオシムの戦術、日本人の性格・体格に合ったサッカーをという
コンセプトに多くの期待が寄せられている。
だから、オシムがもし失敗したら、いなくなったら、という心配が絶えない。

マネージメントにとって、若手及び指導者の後継者育成がいかに大事か、
サッカー日本代表が語っているのである。

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by Mikio_Motegi | 2007-06-19 18:49 | サッカー、スポーツ