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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

見習い社員

池袋にあるホテルメトロポリタンに宿泊した。
良い点は数々ある。品の良い内装、寝心地の良いベッド、
24時間オープンで豊富なCPUブースを持つビジネス・センターを、
C/In前や C/Out後でも無料で使わせてくれる柔軟な対応。
そして池袋駅が目の前という抜群のロケーション。

だが私も、昼食を共にしたホテルに詳しい(うるさい)友人も、彼の姿を見て
我が目を疑った。
50歳前後と思われる男性スタッフ。スーツ姿が決まっている。背筋を伸ばし、
ロビーに立ちゲストの世話をやいている。多分アシスタント・マネージャに
匹敵するポジションなのだろう。
だが、彼の胸の名札には燦然(さんぜん)と「見習い社員」という文字が
輝いているのである。
・・・気がつくと若手のスタッフの何人かにも同じく「見習い社員」の文字が。
私も友人も唖然としてしまった。「見習い」とはどういうことか?

ホテル側としては、「このスタッフは未だ業務に馴れていないので、少々の
ミスはお目こぼしをお願いします」というエクスキューズの意図なのだろう。
が、これは果たしてホテルというプロの接客業者の行為として相応しいの
だろうか?断じて「否」である。
前もってエクスキューズするということは、彼らは自らお客にへりくだり、
プロのホテリエであることの矜持(きょうじ)のかけらも無い、ただの
「接客係り」に成り下がっていることを示すのだ。

ちなみにスタッフを尊重することで名高いリッツ・カールトンや私のいた
インターコンチネンタルに、そのような名札を掲げるマニュアルは無い。
国内のホテルチェーンの人事担当者の何人かに聞いたが、このような
マニュアルは見つからなかった。

海外のホテルでこのような名札を掲げるように強要されたら、スタッフは
人事部長をぶん殴ってさっさと辞めるだろう。それ程スタッフを馬鹿にした
行為である。
メトロポリタンの人たちが早くこの愚かしい行為に気がついて、
こんな名札を廃止するよう望む。折角高いポテンシャルがあるのだから。

写真は同ホテルホームページより
見習い社員_c0094556_21105966.jpg

by Mikio_Motegi | 2007-07-19 21:11 | 人材・ホテル