自分の葬式のBGM
2007年 10月 13日
VS亀田大毅との一戦を名古屋で友人とTV観戦した。
試合の内容はどうでも良いが、あのTV中継の冒頭に流れた音楽が
モーツアルトの「レクイエム」であったのに触発されてこの項を記す。
2003年2月に84歳で他界した私の父は、生前「自分の葬式のBGM
にはレクイエムを流してもらいたい。それもベートーベンではなく、
モーツアルトのレクイエムを」と言明していた。
「レクイエム」はモーツアルト最後の曲(正確には未完)として
知られている。
我が家の宗派は曹洞宗で葬儀には僧侶も来る。
喪主である兄は父の言葉を守り、二人の僧侶による般若心経
その他の読経の合間にカラヤン指揮の「レクイエム」をかけた。
あれはなかなか興の良い葬儀だったと思う。
史上最も有名なモーツアルトの「レクイエム」演奏は、
ジョン・F・ケネディの追悼ミサであると言われている。
1964年1月、前年11月にテキサス州ダラスで暗殺された若き
大統領を悼み、ボストンの聖十字架大聖堂で執り行われたミサの
式次第の一貫としてこの名曲は演奏された。
指揮はエーリッヒ・ラインスドルフ、演奏はボストン交響楽団。

「レクイエム」だけでなく、ミサの実況も録音されている歴史的かつ
感動的なこの作品は、昨年(2006年)にRCAにより世界で初めて
CD化され発売された。
日本盤はBMGジャパン社が制作、
「ジョン・F・ケネディ追悼 死者のための荘厳司教ミサ」というタイトルで
定価2,520円で販売されている。
私は別に誰かが死んだ時に聞くだけではなく、普段の仕事の際のBGM
として聞いている。
何故かこの曲を聴いていると仕事がはかどるのだ。

さて父親にモーツアルトのレクイエム、といういわばクリーンヒットを
打たれてしまったので、残された私たち家族は自分の葬式には何を
BGMにしてもらったらよいか頭を捻っているところだ。
私の葬式の際は、バッハのブランデンブルグ協奏曲や
無伴奏チェロ曲、或いはチェロのアンサンブル、変わったところで
パバロッティのアリア等を候補に挙げているが、なかなか
「これだ」という結論がでない。
思い切ってレッド・ツェッペリンやローリング・ストーンズ
を流してもらうのも一興に値する・・・わけないか。
誰かいいアイデアがあったら教えてください。
ところで皆さんはご自分の葬儀にどんなBGMを流して欲しいですか?
ご希望があればメッセージをどうぞ。可能な限りご遺族に伝えます。
写真は上がJFK、下がタワーレコードのサイトより www.towerrecords.co.jp

