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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

やったぜレッズ

サッカーのアジア・クラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ
(ACL)の決勝第2戦が、14日、埼玉スタジアムで行わた。
相手はイランのセパハン。セパハンの本拠地、イスファファンで行われた
先日のアウェイ試合では1-1の引き分けだったが、今回は浦和レッズが
2-0で勝利。通算成績4-1で日本勢としては初の優勝を飾った
(アウェイ試合での得点は2倍に換算される為)。

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サッカーの試合において2-0で勝っている状況というのは、実は安全圏内
ではない。もし相手に1点を取り返され2-1になると、相手は(あと1点で
同点だ!)と嵩(かさ)になって襲い掛かってくる。そうなると心理的に
守る側のプレッシャーは相当大きくなる。
過去の大きな試合で、2-0で試合を優位に進めていたチームが後半で
逆転されたり、同点に追いつかれどう転ぶか分からないPK戦で負けて
しまった例は枚挙のいとまが無い。

この日のセパハンの反撃は見事だった。ベンチは前半途中から選手を
交代し「攻める」姿勢をアピール。選手もそれに応えて攻め続けた。
残念ながら何本かのシュートミスで救われたが、レッズは逆転されても
おかしくないゲーム展開だった。
非常に緊迫していたが汚いファウルなど皆無で、気持ちの良い試合
だったことも確か。
特にレッズの勝利がほぼ確定した後半終了間際、レッズの
ベテランで「野人」岡野雅行が登場した時。
岡野と交代を指名されたエースのワシントンが合図に気付かないで
いると、ワシントンと90分間バトルを繰り広げた相手センターバックに
「オマエが交代だよ」とばかり笑顔で背中をどやしつけられた場面など、
ほほえましく大いに盛り上がった。

私は京都市内の行きつけのパブでテレビ観戦した。試合前、実は
京都ではこんな試合は関心が薄く、パブでテレビ放映をしないのでは
と心配だった。が、試合開始時間前に満席に。店内はレッズの応援
で大盛況だった。

しかし私を含め、日本のサッカーファンって世界標準じゃないと思う。
欧州のサッカー先進国だったら、サッカーの応援は基本的に地元
チームが主体。代表チームの応援だってプライオリティの2番目だ。
だから欧州では自分の地元でもない他所のチームを応戦するなんて
考えれられない行為の筈だ。
特に京都は昨年のJリーグで浦和に5-1と惨敗を記して(2006年9月の
ブログを参照ください)、この試合がきっかけて浦和はJ1制覇、
逆に京都はJ2降格への道を辿ることになったのだから。

今回の全国的な盛り上がりにレッズの鈴木啓太選手も驚きのコメントを
述べていたが、ホント、おかしな愛すべきサッカーファンである。
日本人は。

さて23才以下の代表チームは北京オリンピック出場をかけたベトナム戦、
サウジ戦を間近に控えている。これらの試合でも日本のファン達は
レッズを応援したような全国的な盛り上がりを見せてくれるのだろうか。

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写真上はゴールを決めて喜びを爆発させるレッズのフォワード永井
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071115-00000059-nks-socc

下はレッズのサポーター 浦和レッドダイヤモンズ公式ホームページより
by Mikio_Motegi | 2007-11-16 10:59 | サッカー、スポーツ