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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

長距離走者の・・・

渡月橋や天竜寺、嵯峨野の景勝地で名高い京都・嵐山地区。
そこを流れる桂川(かつらがわ)沿いを走るハーフマラソン「第30回京都
ロードレース」に参加した。
正月に「フルマラソンに初挑戦、完走する」を今年の目標にした私にとって、
当面のクリアすべき課題がこのハーフマラソンだった。

結果は完走。目標タイムも予想を20分以上大きく上回る2時間7分。
参加570名中279位。
だが天邪鬼のようだが、私は結果に対して喜ぶより「マラソンって不思議な
スポーツだな」と感じた事の方が印象的だった。

その理由の一つ目は、練習より本番の方が良い結果が出たこと。
私は今年に入って練習でハーフの距離を3回走ったが、いずれも2時間
30分を切れたことが無かった。それなのにこの結果。
私が今まで経験してきたサッカーやバスケットボール、テニス等では
シュートやサーブが練習で80%以上の確率で入らなければ、本番の試合
で60%の確立をキープできないのが常識である。

二つ目は、レース途中でも後どれくらい走ればゴールか認識でき、
かつ自分の大体のタイムの予想が容易につくこと。
だからゴールをした際も、サッカーやバスケットボールで体験するような
爆発的な歓喜を感じることがなかった。

実は今回のタイトルである「長距離走者の・・・」とは、イギリスの作家
アラン・シリトーの「長距離走者の孤独」を真似たものである。
私は今回走りながら、「そういえば『長距離走者の孤独』という小説が
あったな。作者は・・・そう、アラン・シリトー。でも自分はまだ読んだことが
ない。有名な作品なのに何で読んでなかったのかな・・・」
などという詮無い考え事をしていた。それほど余裕があったのもまた驚き。

長距離走者の・・・_c0094556_2213577.jpg


非常に小市民的な喜びも発見した。
途中の給水所でボランティアから受け取る紙コップに入った水やスポーツ
飲料を飲み、空になったり飲み残したまま紙コップごと路上にほうって
捨てる時が微妙に嬉しい。快感なのである。
こんな事は日常生活ではほぼ不可能な行為だから。
・・・ああ俺って小市民・・・。

とにかくマラソンのこの不思議な感覚、たいへん面白く私のマラソン熱は
当分冷めそうも無い。
次回は4月13日(日)の「ユニセフカップ2008 神戸・芦屋国際ハーフ
マラソン」である。早速登録させて頂いた。

芦屋のボランティアの皆さん、給水所で何杯も水を受け取っては捨てて
いる怪しい中年のランナーがいても、とがめたりしないでね。

長距離走者の・・・_c0094556_22143322.jpg


写真はどちらも会場にて。

ひとつ憤慨したことが。
大会では参加者全員にゼッケンを配るのだが、このゼッケンをシャツに
留めるためには安全ピンを使用せざるを得ない。
私の場合、新品のレアル・マドリーのホームゲーム用レプリカシャツを
着ていたのにも関らず、これに泣く泣く安全ピンを通したのである。
これには怒りを禁じ得なかった・・・ああ俺ってやっぱり小市民・・・。
by Mikio_Motegi | 2008-03-20 21:19 | サッカー、スポーツ