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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

将軍不在の日本

2010年南アフリカワールドカップのアジア予選、対バーレーン戦で日本が
完敗を喫した。
あの失点は完全にGK川口のミス。後半になって相手の運動量が極端に
減り、日本が怒涛の攻めを見せなければいけない場面で、痛恨のファンブル。
もっともこの日の川口の出来は悪く、他の場面でもミスが多かった。

しかしこの敗戦の原因、 日本代表に精神的な支柱となる選手がいないから、
と言ってもいいと思う。
以前の日本代表における中田英寿や三浦知義(カズ)のような存在。
絶対的なエースとして君臨し、チームを叱咤激励、彼にボールを預けたら
とにかく何とかしてくれる将軍のような存在。
思えば彼らがいた頃の日本は(アジアでは)強かった。

今の日本のエース候補は高原だろうが、彼も29才、年を取りすぎだ。
中村俊輔は性格的にもフィジカルにも弱い。
遠藤、中村憲吾、鈴木のトライアングルはいかにも「職人肌」で、とうてい
将軍の器ではない。
闘莉王、或いは若手の柏木あたりが候補か。

もしかしたら前監督のオシムの存在が、このチームで将軍候補が
育たなかった遠因かもしれない。オシムの存在があまりにも大きく、全て
彼に頼りがちで選手の自立を妨げた面が無かったか。

将軍の存在が無い日本代表はチームとしても頼りないし、ファンとしても
楽しみが少ない。

将軍不在の日本_c0094556_22293146.jpg


昨日のバーレーン戦に話を戻すが、後半に入って数人の相手選手が
足に痙攣を起こしピッチに倒れこむ、という日本にとって絶好のチャンス。
手負いの相手に容赦なく襲い掛かるのが勝利の要諦なのに、逆に
失点をくらった。点を取られただけでなく、相手チームやサポーターをも
息を吹きかえらせる最悪の結果。
こういう場面で将軍的な存在がいないチームの弱さが出る。

とにかく見るべきもの、収穫は何も無かった今回の敗戦。
これをバネに敗因を徹底的に分析し、次はベテランに頼らない若手主体
のチームで臨んで欲しい。
だいたい岡田監督はオシムに気を使いすぎ。
オシムの息のかかっていない若手を発掘し抜擢すべきだ。オシムもきっと
それを望んでいるだろう。

写真はサンケイスポーツより。
by Mikio_Motegi | 2008-03-27 21:09 | サッカー、スポーツ