弱きものよ、汝の名は・・・
2008年 04月 23日
そんな疑問を、先週末久しぶりに家で寛いで家内や娘達とが楽しんでいる
テレビドラマをつらつらと横目で見て、考えた。

その番組はいわゆる「学園もの」で、ある高校の女教師が男勝りの活躍で
社会の悪に立ち向かうという設定。視聴率の高い人気ドラマらしい。
真剣に見てないので内容の評価をするつもりはないが、メディア等で露出
している「あらすじ」によると、これに限らずこのように女性が男性を
を圧倒し活躍するストーリーの番組が多いことに気付かされる。
多分テレビ局のプロデューサーは綿密なマーケット調査をして、女性が
上位のドラマの方が視聴率を取れる、と確信しての番組作りに違いない。
その学園ドラマの後、BSチャンネルで黒澤明の「用心棒」をやっていた。
こちらは全くの男の世界。この映画の作られた50年前との世相の違いが
面白かった。
テレビドラマで女性が男性を圧倒しているのは構わないが、手元にかなり
深刻なデータがある。
「女性の社会進出に関する国際比較データ」というもので、内閣府の
男女共同参画局ホームページ www.gender.go.jp よりの抜粋だ。
例によって日本女性の社会進出の遅れが目立つことを示すデータだ:
1.ジェンダーエンパワーメント指数:女性が政治・経済活動において
意思決定に参加できるかどうかの指数。日本は75か国中42位。
2.ジェンダーギャップ指数:政治・経済・教育・保険の各種指標から
男女格差を算出するもの。日本は115か国中79位。
3.家事・育児に占める男性の割合:日本は12.5%と韓国と同等で、
先進国で最低レベル。
上位はノルウエー40%、オーストラリア39%、米国37%、フランス34%
詳細は上記ホームページを見てもらうとして、やはり厳しい現実に暗澹と
させられる。
ここでは女性の継続就業・社会進出を妨げる一番の原因として「育児」
を挙げているが、我が国は未だ解決方法を見出せないでいる。
私は医療や育児の分野で人材の国際解放、つまり外国人労働者を
これらの分野で認めるしか、この問題の解決方法はない、と思うのだが。
さて今回のタイトル「弱きものよ、汝の名は・・・」の後には、ウィリアム・
シェイクスピアによると「女なり」と、かのハムレットに言わしめている。
これが日本のテレビドラマでは「男なり」、国際指標では「日本の女なり」
ということになりそうだが、皆さんのご意見は如何だろう?
イメージ写真は http://www.continuum.utah.edu/2007 より

