シンガポールに150種類のパフェを!
2008年 06月 14日
通称"tcc"というコーヒーショップ・チェーンがある。
2004年創業で既に29店舗を出店。拡大路線に突き進み、東南アジア
地域No.1のCS(顧客満足度)と規模を持つチェーンに育てようとしている。

このチェーンのマーケティング担当VPのAbbey Chan(アビー チャン)
はうら若い香港出身の女性。イギリスの大学を出てシンガポールの超名門
”ラッフルズ・ホテル”のPR担当として活躍していたところをスカウトされ、
tccの初代マーケティングマネージャーになった。
彼女は毎年3月に東京で開催される「ホテル・レストランショー」にブース
を出店する為に来日する。そしてショーが終わると京都にやって来て
京都のカフェ事情を勉強していく。私は運転手兼ガイドとして、毎年
お世話させて頂いている。
京都は何を隠そう独特のカフェ文化が育つ街だ。
街中をほぼ50メートルも歩けば小さな喫茶店がある。それもドトールや
スタバではない、個人営業の昔ながらの喫茶店が。
学生、学者、商店主、引退したお年寄り。お店に入ると必ず常連客がいて、
カウンター越しに主人と世間話に興じてる。
一見さんには何となく入りづらい雰囲気だ。
ネルドリップ、サイフォンのどちらであれ、味は軽いアメリカンタイプでは
なく、しっかりとした味わいのフレンチタイプ。
関西では「フレッシュ」と呼ぶミルクがたっぷりと入っていることもある。

アビーは京都のそんなカフェについて大変興味を持ち、且つトレンドを
追う為に毎年やってくる。私も彼女の期待に応えるべく、日頃から新しい
カフェの開拓に余念が無い。
今年は嵐山にある「嵐亭(らんてい)」、寺町で日本茶を量り売りする老舗の
「一保堂(いっぽうどう)」の中にある「嘉木(かぼく)」、烏丸鞍馬口の町屋を
改装した「・・・(店名忘れた)」、そして150種類のパフェ・メニューが売り物の
「からふね屋三条河原町本店」に案内する。
Abbeyはどこに行っても熱心に写真を撮り、メニューを写し、最低4種類
はコーヒーとデザートをオーダーし試食する。
そして思ったとおり「からふね屋」の「1万円パフェ」と150種類のパフェ・
メニューに最も興味を示した。
もしかしたらシンガポールのtccでも「150種類のパフェ」がメニューにのる日が
来るかもしれない。
150種類のメニュー構成は決して親切ではない。チョコ系、フルーツ系の
区別も無ければ、イチゴ、バナナ、メロン等で分類もされていない。
写真つきのパフェメニューが150種類、アトランダムに記載されている
のみである。
ここではメニューを眺め検討するのも楽しみのひとつ、と考えているの
だろう。面白い試みではある。
実は4年前、私はアビーに商売で大変助けられたことがある。
当時業務用のリネンや食器の貿易事業をしていた私だが、シロウト同然
のスタートだった為なかなか商売が無く困っていた。
そんなときに知人を介してアビーが、tccの新規店舗で使う日本製の
カトラリー(食器)とインテリア雑貨を私に注文してくれたのだ。
その時に稼いだ資金が、家族4人を抱える我が家の家計にどんなに
助かったことか。

さてこれだけ食べ尽くしてもスリムな体型を保っているアビーだが、彼女に
付き合う私は大変だ。翌日は普段の倍以上走らないと体重を維持できない
のである。
しかしアビーという聡明でエネルギッシュ、そして魅惑的なビジネス・
ウーマンに時々こうして接することが、私にとってはかけがえの無い
モチベーションを維持する機会であるのだ。体重維持は大変だが。
写真は上が私とアビー。嵐山の嵐亭(らんてい)にて。
中がシンガポールのtcc、これはチャンギ空港店。
下がからふね屋のディスプレイと1万円パフェ。3日前までの予約が必要。
www.plaza.rakuten より。

