人気ブログランキング |

ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

シンガポールに150種類のパフェを!

シンガポールに地元資本出資の The Coffee Connoisseur,
通称"tcc"というコーヒーショップ・チェーンがある。
2004年創業で既に29店舗を出店。拡大路線に突き進み、東南アジア
地域No.1のCS(顧客満足度)と規模を持つチェーンに育てようとしている。

c0094556_16592660.jpg


このチェーンのマーケティング担当VPのAbbey Chan(アビー チャン)
はうら若い香港出身の女性。イギリスの大学を出てシンガポールの超名門
”ラッフルズ・ホテル”のPR担当として活躍していたところをスカウトされ、
tccの初代マーケティングマネージャーになった。

彼女は毎年3月に東京で開催される「ホテル・レストランショー」にブース
を出店する為に来日する。そしてショーが終わると京都にやって来て
京都のカフェ事情を勉強していく。私は運転手兼ガイドとして、毎年
お世話させて頂いている。

京都は何を隠そう独特のカフェ文化が育つ街だ。
街中をほぼ50メートルも歩けば小さな喫茶店がある。それもドトールや
スタバではない、個人営業の昔ながらの喫茶店が。
学生、学者、商店主、引退したお年寄り。お店に入ると必ず常連客がいて、
カウンター越しに主人と世間話に興じてる。
一見さんには何となく入りづらい雰囲気だ。
ネルドリップ、サイフォンのどちらであれ、味は軽いアメリカンタイプでは
なく、しっかりとした味わいのフレンチタイプ。
関西では「フレッシュ」と呼ぶミルクがたっぷりと入っていることもある。

c0094556_1712450.jpg


アビーは京都のそんなカフェについて大変興味を持ち、且つトレンドを
追う為に毎年やってくる。私も彼女の期待に応えるべく、日頃から新しい
カフェの開拓に余念が無い。

今年は嵐山にある「嵐亭(らんてい)」、寺町で日本茶を量り売りする老舗の
「一保堂(いっぽうどう)」の中にある「嘉木(かぼく)」、烏丸鞍馬口の町屋を
改装した「・・・(店名忘れた)」、そして150種類のパフェ・メニューが売り物の
「からふね屋三条河原町本店」に案内する。

Abbeyはどこに行っても熱心に写真を撮り、メニューを写し、最低4種類
はコーヒーとデザートをオーダーし試食する。
そして思ったとおり「からふね屋」の「1万円パフェ」と150種類のパフェ・
メニューに最も興味を示した。
もしかしたらシンガポールのtccでも「150種類のパフェ」がメニューにのる日が
来るかもしれない。

150種類のメニュー構成は決して親切ではない。チョコ系、フルーツ系の
区別も無ければ、イチゴ、バナナ、メロン等で分類もされていない。
写真つきのパフェメニューが150種類、アトランダムに記載されている
のみである。
ここではメニューを眺め検討するのも楽しみのひとつ、と考えているの
だろう。面白い試みではある。

実は4年前、私はアビーに商売で大変助けられたことがある。
当時業務用のリネンや食器の貿易事業をしていた私だが、シロウト同然
のスタートだった為なかなか商売が無く困っていた。
そんなときに知人を介してアビーが、tccの新規店舗で使う日本製の
カトラリー(食器)とインテリア雑貨を私に注文してくれたのだ。
その時に稼いだ資金が、家族4人を抱える我が家の家計にどんなに
助かったことか。

c0094556_1773841.jpg


さてこれだけ食べ尽くしてもスリムな体型を保っているアビーだが、彼女に
付き合う私は大変だ。翌日は普段の倍以上走らないと体重を維持できない
のである。
しかしアビーという聡明でエネルギッシュ、そして魅惑的なビジネス・
ウーマンに時々こうして接することが、私にとってはかけがえの無い
モチベーションを維持する機会であるのだ。体重維持は大変だが。

写真は上が私とアビー。嵐山の嵐亭(らんてい)にて。
中がシンガポールのtcc、これはチャンギ空港店。
下がからふね屋のディスプレイと1万円パフェ。3日前までの予約が必要。
www.plaza.rakuten より。
by Mikio_Motegi | 2008-06-14 16:16 | 東南アジア