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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

スペインサッカーの魅力

4年に一度行われるサッカーのヨーロッパ選手権"Euro2008”は決勝戦
でスペインがドイツを1-0で破っての優勝で幕を閉じた。
スペインはポルトガルと共に私が応援していたチームだったのと、世界の
サッカーに方向性を見出せる結果になったので、私も嬉しい。

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方向性とは、スペインチームの特徴である「速さ」が、ドイツに代表される
「高さ」「強さ」に勝ったということだ。
最近はサッカー選手の大型化が進み、ドイツやチェコ、オランダのように
2メートル前後の大男が揃うチームが台頭している。
つまり高さと力強さで相手をねじ伏せよう、というサッカーだ。

しかし170センチ前後の選手が中盤を構成したスペインやロシアのような
チームが、相手を上回る運動量と早いパス回しで結果的にドイツや
オランダを手玉に取った。
大型化を競うのはバレーボールやバスケットだけでよい。
体格で中東やヨーロッパに劣る日本チームが目指すチーム、といえる
だろう。

ただし豊富な運動量はそれに適した涼しい気候があってこそ。
大会が高温・多湿・炎天下で行われる場合、やはりどうしても体格で勝る
チームが有利だ。
よって真夏のアメリカ中西部や日本などで行われるワールドカップより
Euroのほうが面白い、という私のような感想を抱くサッカーファンも多いと
思う。

さて2004年ドイツワールドカップで私が注目したフェルナンド・トーレス、
セスク・ファブリガス、セルヒオ・ラモスという20代前半の若手選手で
チームを構成しているスペイン。
特に決勝戦で決勝点をもぎ取ったフェルナンド・トーレスの動き出しの
速さ、相手ディフェンスをすり抜ける速さは、日本の選手も大いに参考に
なるだろう。
彼は攻撃の基点となるようなポストプレーより、スペースを突く動きで
より輝きを放つ。現在イングランド・リーグの強豪リバプールで活躍中。
ここ数年、目が離せない存在であることに間違いは無い。

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ところで我が日本代表だが、いくらパス回しが早くてもやはり技術では
世界の2線級であるため、ある程度体格のある選手を揃えるのも重要だ。
ゴールキーパーと二人のセンターバックに大型選手を採用している
岡田ジャパンの方向性は、悪くない。
ところが岡田監督が劣勢の際の終盤によくやる「パワー・プレイ」、つまり
大型のバックスを前線に上げヘディングで競わせるプレーだが、あれは
観ていて醜い。
あんなプレーで点が取れるのなら、最初から大型選手を集めてフォワード
に据えたらよいのだ。試合の終盤になれば守る相手も必死だから、
パワープレイが功を奏するケースなどありはしない。
それより深い角度でのセンタリングやロングシュート等をもっと活用すべき
だと思う。

今回の決勝戦、1点ビハインドを追うドイツはお家芸のパワー・プレイを
仕掛けようとしたが、スペインの守りに阻まれセンタリングは一本も上げられ
なかった。僅かに後方よりのロングパスが届いただけ。
つまり堅守にかかればパワープレイも封印されてしまうのである。

しかし僅か6年前の日韓ワールドカップ、2年前のドイツワールドカップで
日本が互角に戦ったロシアやトルコ、クロアチアが、今回のEuroで
大躍進した。日本も以前に比べ成長しているところを我々ファンに
見せ付けてくれればいいのだが。

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写真は上からフェルナンド・トーレスの決勝点、得点を喜ぶイニエスタと
フェルナンド・トーレス、優勝カップにキスをするセルヒオ・ラモス。
ラモスの胸の顔写真は、ラモスの親友で昨年22才の若さで急逝した当時
スペイン代表のディフェンダー、アントニオ・プエルタ。ラモスは志願して
プエルタのつけていた背番号15を着用し今大会に臨み、そして勝った。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/euro/08/photo/より。
by Mikio_Motegi | 2008-07-01 21:10 | サッカー、スポーツ