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ホテル、レストランなどホスピタリティ・インダストリに特化したヘッドハンター茂木幹夫(もてぎ みきお/ www.kyotoconsultant.net)の「非首狩族的な」日々。


by Mikio_Motegi

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暑い夏はジャカルタで

心頭を滅却すれば火もまた涼し・・・とはなかなかいかないのが凡人の
悲しいところ。猛暑である。

京都の炎天下を歩く度、何故かジャカルタのグロドック(Glodok)地区
を思い出す。
グロドックはジャカルタ北部の旧市街地あり、30-40年前の秋葉原の
ような雰囲気のある電気街だ。

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なかなかこの街の雰囲気を的確に捉えた映像が見つからないのだが、
要するに街中が乾いていて埃っぽく、私の滞在していた1996-97年
は且つ好景気による喧騒に溢れていた。

私は競合ホテルで既に決定していた大型インセンティブグループを
我がホテルにひっくり返そうと、この街の中心にある日本のシャープの
現地法人「Sharp- Roxy」に通い詰めていた。
私が交渉をする幹部連は皆華僑(中国人)だ。毎日午後から始まる彼ら
とのタフな条件交渉を終えホテルに帰館する頃になると、
ジャカルタ市内の絶望的な帰宅ラッシュに巻き込まれる。
それを避けるためにグロドックの街中をウロウロして時間を潰すのだが、
この街の様相はジャカルタのどこよりも興味深かった。

ここは中国人が多く住むチャイナタウンなのだが、インドネシアでは
屋外にインドネシア語以外の表記(広告、サイン等)を表示することは
禁じられている。だから世界中の何処のチャイナタウンでも普遍的に
観られる漢字のサインがない。
しかし中身はやはり華人の街で、中華料理屋はどぎつい色の電飾看板を
灯し、餃子やシュウマイを食べさせる屋台、怪しげな漢方薬売りが
ひしめく中に、「ヘビ料理」や「カエル料理」の屋台が夕刻になると現れる。
そしてそれらの背後には常に車やオートバイの大渋滞の音。
のんびりよそ見をして歩いていると、背後から強烈なクラクションと運転手の
罵声が飛んでくる。

裏通りに逃げ込むと、揚げ物を売る屋台のココナッツ・オイルと、屋台が
捨てる酸っぱい生ゴミの匂いが混じった風が漂ってきて、嘔吐しそうになる。
高まった動悸を鎮めようと歩道に佇むと、今度は男娼が声をかけてくる。
真っ暗な夜道で、整った顔立ちの、しかし夜に吸い込まれるような漆黒の
肌の男娼に腕をつかまれる。背筋が凍るような瞬間だ。

左様にこの街を歩くと確かに気温は高いのだが、「暑い」などという感覚より
先に「怖い」、「気持ち悪い」、「でも面白い」という感覚が勝ってしまう。
急速に経済発展を遂げるジャカルタのパワーというか、「カオス」を実感できる
街だった。

私は半ば真面目にこういった夜のジャカルタを紹介しようと、日本の旅行会社
の企画担当者に「ジャカルタ納涼ツアー」を提案したが、ことごとく却下された。

かつて私が通いつめたグロドックだが、1998年の大暴動で町中が灰燼に
帰した。最近ようやく復興したようだが、昔の面影は残っているのだろうか。

上の写真はグロドック風景。
by Mikio_Motegi | 2007-08-24 22:05 | 東南アジア

故郷にて

家族でお盆を私の故郷である群馬県桐生市で過ごした。
1年半ぶりの里帰りだった。

京都から桐生まで距離にして約500キロ。我が家の国内旅行は基本的に
車を使う。電車と比べて時間の制約や荷物の制限が少ないのと、好きな
ところで寄り道が出来る、というのが最大の利点。

渋滞を避けて北陸自動車道を走る。
山の位相がなだらかの関西と比べ、中部・関東は急峻だ。
その違いを楽しみ、且つ日本海を眺めながらドライブする。
私のBMWは知人に譲ってもらった10年以上前のタイプだが、シートが固い
ので長時間のドライブでも疲れない。独特の直列6気筒のエンジン音を
聞いていると、時間などすぐにたってしまう。

新潟県の柏崎市にある米山SAで休憩。丁度日本海に太陽が沈むところで、
子供達は初めてリアルの日没を観賞できて大喜び。
だが1ヶ月前の大地震の爪あとがあちこちに残り、ブルーシートを被せた
家屋を見たり歪んだ高速道路を走り、地震のパワーを知ることができたのも
彼女達にとって大きな収穫だった。

ちなみに帰路も、福井県の田んぼ道で車を降り、満天の星を眺めた。
遊園地やデパートもいいが、日没や星空を眺めることの楽しさを娘達は
わかってくれただろうか。

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桐生では今年は勤務先のイベントの都合で不在の兄に代わり、父の菩提寺に
「盆灯り」を頂きに行く。また昔からの実家の慣習である、手作りの「五目御飯
(ごもくごはん)」を親戚や知人に配る役を仰せ付かった。
私が子供の頃は、母の実家で作る五目御飯の量はハンパではなく、配る所も
20軒近くあった。が、今では5軒だけ。世の趨勢を感じる。

また楽しみだった「坂東簗(ばんどうやな)」にも母を連れて出かけた。
子供の頃は家族や親戚が集まってよく出かけたもので、私の「鮎の塩焼き」
好きはその頃からのものだ。
天然の鮎なので、「骨取り」などせずに頭からがぶりと食べてしまう。

久しぶりの故郷の水、風、風景、味を満喫し、大いにリフレッシュできた
旅だった。

写真は上が米山SAでの日没。中が坂東簗。下は昔の「簗」(「落合簗」の
ホームページより)

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by Mikio_Motegi | 2007-08-18 16:38 | 京都・紀行
毎年8月16日午後8時から、京都盆地の周囲の山に、炎で描かれた
「大」「妙法」の文字や鳥居、船が次々に浮かび上がる。
精霊送りの意味を持つ盆の行事で、京都三大祭(葵祭・祇園祭・時代祭)
に五山送り火を加え、京都四大行事と呼ばれる。
東山如意ヶ嶽(支峰の大文字山)の「大文字」がもっともよく知られて
いるので、送り火の代名詞になっている。  

・・・だそうです。(京都新聞ホームページより)

京都出身の嫁さんをもらい、京都に関る様になってから15年以上経つが、
私が好きな京都の行事の一つが、本日の大文字送り火である。
夏の夜空を音も無く赤々と照らし出す送り火は、精霊送りの名に相応しく
幻想的で懐かしい。

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嫁さんの姉の嫁ぎ先が西陣のど真ん中に聳え立つマンションの1室に
居を構えており、ここは「大文字」、「法」、「舟形」そして「左大文字」が
見渡せる絶好のビュー・ポイントだ。特に左大文字からは直線距離にして
6-700メートルしか離れておらず、炎の一つ一つまでも眺めることが
出来る。
    
京都の子供達はこれが終わると夏休みもまもなく終わり、ということで
宿題に精を出すのだという。
私は亡父の供養に、左大文字の門前寺である衣笠街道町にある
法音寺に毎年出向いて「護摩木」を奉納し、ついでに家族の安全と
自分の商売繁盛もお祈りしてくるのが常だ。
もっとも今年は38度を超える炎暑の中を出かける気にもならず、
クーラーの効いたオフィスで黙々と仕事に精を出したのだが。

写真上が左大文字。ケータイで撮ったのでやや小さい。
下が護摩木供養の様子。www.photokyoto.com より。

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by Mikio_Motegi | 2007-08-16 23:21 | 京都・紀行
家内と二人の娘が私を置いて香港ディズニー・ランドに行ってきた。
ホテルに帰って来た彼女らの第一声は、「あそこにはもう2度と行かへん」
とのこと。

館内施設が日本に比べ格段に狭いのと、コンテンツに欠けるのは、まあいい。
許せないのが中国人観光客のマナーの悪さだという。
ここでは fastpass が全く意味をなさない。彼らには「行列」という概念が
完全に欠如していて、子供だろうが年寄りだろうが我先に他人を押しのけ
入場口に殺到してしまう。
ディズニーランドで行列良く並ぶと言うことは、他人に対するマナーや公共の
場で他者を思いやる態度、というアメリカ的な文化を体現することでもある
(それに対する皮肉は多々あれども)。
彼女らのようにディズニーの楽しさ、アメリカ的文化を満喫しようとして
訪れると、とんでもない幻滅が待っているのが香港ディズニーランドの姿の
ようだ。

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読売新聞で「中国疾走」というタイトルの特集シリーズが現在掲載されている
ので、読んでいる方も多いだろう。中国の不法コピーや乱開発、安全意識の
欠如はここでも枚挙の暇が無い。
併合10周年を迎えた香港は「中国のショー・ウィンドウ」と呼ばれている。
中国を訪れる機会はまだ無いが、ショーウィンドウである香港に来て中国の
姿が分かったような気がする。
あの国は周囲の何でも吸い込んでしまうブラック・ホールのようなものだ。
またそれだけのパワーがあるのも事実。とにかく私が今まで出会った
一人一人の中国人は、皆素晴らしい個性を持っている。
個人単位ではなく、今まで書物や映像からでしか知らなかった中国の姿を
見られただけでも、香港を訪れてよかったと思う。

ちなみに娘たちによると、中国人は蹴っ飛ばすと「アイヨー」と叫ぶのだという。
「何のことだ?」と聞くと、ディズニーランドで行列に並ぶ彼女達の前に
割り込んできた中国人女性の脚を、長女が思い切り蹴り上げたようだ。
それから我が家では、姉妹喧嘩の際に「アイヨー!」という叫びが家中を
飛び交うようになった。                       (この項終わり)

写真は上が保養地スタンレーのノミの市。
下は偶然会った胡錦濤Hu Jin Tao 中国国家主席と。
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by Mikio_Motegi | 2007-08-10 17:14 | 東南アジア
香港旅行から帰る日の訃報だったので気がつかなかったが、7月30日
にイタリアの映画監督、ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo
Antonioni)が亡くなった。95才。

世界3大映画祭(カンヌ、ベネチェア、ベルリン)全てでグランプリを獲得
しているイタリア映画界の巨匠だが、最近は引退同様だったのと、ハリウッド
で制作しているわけでもないので、彼をご存知の方は多くないと思う。

では人並み程度の映画ファンである私が何故彼を知っているかと言うと、
1966年に制作された「欲望」(原題名" Blow-Up")を観ているからだ。
「欲望」といえば 伝説のロック・バンド ヤードバーズ(The Yardbirds)
がエキストラ出演していることでファンの間では超有名だ。
世界3大ギタリストのうち、ジミー・ペイジ(後のレッド・ツェッペリン)と
ジェフ・ベック(ブラインド・フェイス、ジェフ・ベック・グループ)がこの映画で
競演し"Stroll On"を演奏している。
私は大学生の頃、ヤードバーズ見たさにこの映画を上映していた飯田橋の
名画座(死語!)の文芸座まで足繁く通ったものだ。

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彼の訃報に接して改めて「欲望」をDVDで観た。解説でも述べている通り、
物事の真実とは何か、真実にどこまで意味があるか、事実を引き伸ばし
(Blow Up)真実を多くの人に検証させようとする行為に何の意味があるか、
考えさせられる作品だ。黒澤明の「羅生門」に通じるテーマでもある。

音楽監督はハービー・ハンコック。BGMがあまり目立たない点も新鮮だ。
アントニオーニは映画の観客に音楽で感情を押し付けないのである。
つまり、最近の映画やドラマは盛り上がる(盛り上がりを要求する)
場面で「これでもか」と大音量でBGMを流すが、これは演出の稚拙をカバー
する為のフェイクである。それに対しこの作品は、どこで盛り上がるかは
観客の解釈に依存する、という姿勢を貫いている。

「欲望」は制作された1966年という時代背景も作品に大きな影響を
与えている。いわゆる「フラワー・ムーブメント」の最盛期だ。
人々は自由を得たが、実は自由を謳歌する為には厄介な事がうんざり
するほどある、ということにも気がつき始めた時代である。

「欲望」は哲学的で抽象的な作風だが、「抽象画は後から意味を加える
ことで意味を成す」という言葉があるとおり、観客も作品から独自の解釈を
要求される映画、と言える。

・・・しかしミケランジェロ・アントニオーニとは本名なのだろうか?
誰が名づけたのか知らないが、将来大成すること間違いなしの名前だと思う。

写真は上が「欲望」のポスター。
下が「欲望」の1カット。主演のバネッサ・レッドグレープ(ジュリア、
オリエント急行殺人事件)。

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by Mikio_Motegi | 2007-08-05 20:22 | ブレイク
・・・(前項より)

「ニューズウィーク」の今週号をめくっていると、"Living Large in Asia"
という記事が目に付いた。それによると香港では高騰する不動産相場と、
満員で子弟を通わすことの出来ないインターナショナル・スクールの問題が
深刻化している。それにより人や企業がアジアの「1級都市」である香港や
シンガポールを忌諱し、「2級都市」であるクアラ・ルンプール、バンコク、
上海、台北などに流れてしまうのでは、と危惧している。

香港では地元に住む知人の案内で、香港島の南側にある淺水湾
(レパルスベイ)と金柱(スタンレー)という別荘地に行ってきた。
喧騒を離れた海も空も群青色の景勝地であるこのリゾートでも、
コンドミニアムの値段が高騰している。
通りに面した不動産屋の店先に売り物件の表示があり、1500sqf
(1500スクエアフィート=約120平米)の部屋の値段が2.5Mとあった。
Mはミリオンの意味なので、1香港ドル=16円と換算すると、2.5Mは
日本円にして約4000万円。
何だ、京都の我が家と比べてもそんなに・・・と思ってよく見たら、
2.5じゃなくて25だった。つまり4億円。
近辺の不動産屋の店頭に表示されている物件価格は皆このレベルだ。

公共交通機関も少ないこんな所に一体誰が住むのか、と疑問に思ったが、
香港在住の知人によると、中国本土の金持ちの投資対象になっているとの由。

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風光明媚なこの土地だけでなく、九龍地区の新築コンドミニアムも軒並み
値段が高騰している。オフィスのリース料も、4-5年目に比べ50-100%
値上げ。しかも契約期間が切れる際の延長条件の記載が無い。
つまり契約が切れたらいつでも追い出される可能性が高い、ということだ。
契約条件に少しでも文句を言おうものなら「嫌なら出て行け」という露骨な
態度に出られる、という。この辺はホスピタリティより現金主義の香港人の
真髄が見て取れる。GDP(国民総生産)成長率が香港は昨年6.8%も成長
したというから、鼻息も荒くなるもんだ。

閑話休題。今回の旅行で最大のハプニングは、高橋礼子さんにペニンシュラ
ホテルのロビーでばったり出会ったことだ。
礼子さんは2002年に私がペナンのラサ・サヤンに勤務していた時に、
面接してゲストリレーションに採用した鎌倉出身のお嬢さんだ。
その後彼女はスイスのホテル・スクールを卒業、スペインはグラナダの
ブティックタイプのホテルにコンシェルジュとして勤務。
2週間前にペニンシュラ香港のフロント・エージェントとして採用され着任した
ばかり、ということだ。
たまたま私がペニンシュラのロビーにいたところを見つけ声をかけてくれ、
約4年ぶりの再会となったのである。ホント、it's a small world である。

その晩シャングリ・ラの「なだ万」の鮨カウンターで話したが、
「多くの人たちに支えられてここまで来られました」と呟くように言ったのが
強く印象に残っている。

彼女のようにバイタリティに溢れ、日本女性特有の細やかな心配りができ、
且つ(大事なことだが)スタイル抜群の美人が今後も香港で活躍することを
心から願いたい。
そして香港人の対日感情をもっともっと良くすることに貢献して欲しいものだ。
国際親善とは国家レベルの交流と同じくらい、草の根レベルのそれが大事だと
私は強く信じている。

上はレパルス・ベイのコンドミニアム群
www.geocities.com/asiaglobe/gallery/aberdeen.htm より

下の写真が礼子さん。ペニンシュラ香港のユニフォーム姿で、フロントカウンターにて。

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by Mikio_Motegi | 2007-08-03 20:38 | 東南アジア
・・・前項より

かように素晴らしいカオルーン・シャングリ・ラの施設だが、このホテルの
もう一つの特筆すべき点は、スタッフの卓越したホスピタリティ・マインドで
ある。

家族で一つのホテルに3泊4日も滞在すれば、どんなホテルでもどこかに
破綻が見られるのものだ。特に私も家内もホテル評価に厳しい。
破綻とは多くの場合、コンシェルジュ、ビジネスセンター、ハウスキーピング
周辺に多く見られる。つまりゲストから、その部署だけで解決・完結できない
類のリクエストを受けるポジションだ。
ところが私の滞在中、エアラインの座席リクエスト、ホテル内忘れ物対応、
PCの設定、子供用アメニティのセット等、どれ一つミスが無かった。
これは稀有な事である。

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また食事だが、ビュッフェの「クール」、チャイニーズの「シャン・パレス」、
イタリアンの「アンジェリーニ」、和食の「なだ万鮨カウンター」、全てが
完璧だった。
特にイタリアンはメートルドテル一人一人が自分の仕事に誇りを持ち、
自分達の料理やワインをゲストにサーブする喜びに満ちている様子が手に
取るようにわかる。
「是非これを食べてみろ」「これは絶対外すな。当店のスペシャリティだ」
と自信を持って勧めてくる。またこれが全て美味い。パスタは正確にアル・
デンテであり、仔羊のソテーの岩塩はぎりぎりのところで踏みとどまっている。

ホスピタリティ・レベルの高さは、ホテルだけでなく街中でも感じた。
地元デパートの中国茶コーナー、リパルス・ベイのパブ・レストラン、スタンリー
の画商。どこもコミュニケーションが非常に取りやすかった。シンガポール
ではまず見られない現象であると言える。
シンガポールの多数派を占める福建人より、香港人の方がホスピタリティは
高いのだろう。

香港駐在の日本人ビジネスマン数人と話す機会があったが、彼らが一様に
言うのは基礎学力、パンクチュアリティ(時間厳守)、そして係数能力の高さだ。
香港は世界レベルの金融システムと会計基準、法制度を持ち、非欧米圏では
希な契約、コンプライアンス尊重の文化が根付いてる。
ロジスティック業界でも、エアライン・海上輸送共にハブ機能を持つ。
また東京より世界的ホテルチェーンが多く進出している。
こういったアドバンテージは香港人の高いホスピタリティ・マインドがあって
こそ、といえるのではないだろうか。

ところが皮肉なことに、労働環境、インフラの高さが香港の不動産相場の高騰
を呼び込み、深刻化しているというのだ。               (この項続く)

写真は上が客室からの眺め、下は地元デパートの中国茶コーナーで購入した
ジャスミン茶。

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by Mikio_Motegi | 2007-08-01 22:40 | 東南アジア